満足度★★★
みてきました
「限定解除・・」の方は・・たとえば「震災タクシー」なんかに比べてもちょっとイマイチというか、もう少しユーモアが欲しかったなぁ。
A級missinglinkの方は・・頑張って単独で「悲惨な戦争」を持ってきた方が良かったんじゃないかとふと思った(スミマセン(汗
・・勿論、頑張ってるのは分かるんだけど、
気のせいか地方から来ている劇団の人は
狭い会場(王子自体は好きなんだけど
をどう使いこなして観客の前にスペクタクルを展開するのか、
という視点が少し不足してるんじゃないかな、と
今まで王子で観た地方の劇団についてよく思う
(例外は大阪のを更にブラッシュアップして持ってきたピンク地底人くらい・・?
たぶん地方だと、割と立派な会場(大阪ならアイホールとか芸創とか
が(東京に比べると)安価で借りられたりするんだろうけど(金額は知らない
こっちではずっと狭苦しい空間の中に、
今まで以上のスペクタクルを展開することが必要になる。
正直な所、地方の劇団ほど、
東京での(ちいさな空間での)公演に備えて、
わざと小さな空間に限定した(大きな空間をわざと半分に区切っても良いんだし←大きな空間を使い切りたい気持ちは分かるが、それだと持ち運べない。面じゃなくて空間で囲むような舞台だったら小さな空間に詰め込める鴨・・
持ち運びいやすいサイズにパッケージした鉄板公演
(面白くかつ役者の特徴(←これ重要)も、すっと伝えやすい
を準備しておくことが必要不可欠だと思う。
ウィングフィールドじゃなく、アイホールでやる規模のものを
サイズダウンを感じさせずに王子に移すイメージ・・?(滅茶苦茶難しいけど(苦笑
それが無理なら、世田谷区民に署名運動させてトラムに地方劇団枠を設けさせるとか・・(苦笑
小さな劇場で大きな劇場以上のものを生み出すのは題材によっては非常に難しいことはあると思う。
出来れば、わりと地方の劇団が呼ばれて公演している
王子(に限らず小さな空間)での話題の公演(東京の劇団による)は
参考にわざわざ観に行った方が良いのかも(舞台美術の人が使い勝手を学ぶ上でも
満足度★★★★
観た
「限定解除、今は何も語れない」
面白かった。
配役と演出が絶妙で徐々に理解できる構成がお見事。
もっと長編が観たい作品。
「あと少し待って」
ストレートな作品。
照明の使い方が印象的。
満足度★★★★
以下の通り
限定解除 今は何も語れない
演出がユニークだ。情況把握が困難な中にあって、人はどう動くのか、動けるのか? が ぎこちなさを意図的に表出することによって表現されている。3.11と3.12の事象に対し、また自然災害と人災に纏わる異質な分かり難さが片や神話的分かり難さとして片や隠蔽に由る分かり難さとしてである。然るに問題は庶民を直接襲う。待った無しである。これらの難題を庶民は解決し得るのか? との問いの前でアイデンティティーの揺らぎを表現しているとみて良かろう。演劇的には、稚拙というほかないのだが、コピーライターをやっていた自分が、持ち上げて上記のとおりである。
あと少し待って
群盲象をなでる、といった情況を追体験させる為に照明を落とし、アイデンティティーのハッキリしない登場人物を組み込んだことによってメタレベルへ遷移することに成功している。疑心暗鬼という情況が出来しているからだ。被災地の厳しい情況が、これだけで充分対比されている。このことは、ラスト近く、最悪、と部外者なら評し得る、地場の人々の抱え込んだ問題を「始まったばかりだ」と認識する姿勢に端的に現れていよう。演劇的には、こちらが明かに高い。メタファーとしての含みを活かし得た舞台であった。
満足度★★★★★
同時代的!魅力的。
ゲネプロを拝見しました!
両劇団とも初観劇です。
仙台の若手劇団が震災を扱うと聞いて
ぜひ観ておきたいと思って行ったのですが、
いやほんと観てよかった。
二つとも演劇としての力と面白さを堪能できる良いお芝居で、
思った以上に引き込まれ、
終演後には「…面白い芝居観たわ〜」という満足感があります。
『限定解除』は戯曲、『あと少し待って』は役者の演技が特に良いと感じました。
同時代性のあるテーマ、特に制作者側自身にとって切実なテーマを
作品化することは意義深い一方で
メッセージが先立ってしまったり、
作り手が消耗してしまったりと難しい面が多々あります。
早い時期からこの震災を演劇のテーマとしたこと、
そしてエンターテイメント性も備えた演劇作品として仕上げてきたことに賞賛の思いと
「作って東京に持ってきてくれてありがとう」という念が湧きます。
いろんな人に観てほしい。
そしてそこから、震災の時や今のこと、
死ぬことや生きることの話をしたい。
満足度★★★★★
待ってた甲斐がありました
A級MissingLinkさんの作品は、優しい眼ざしを感じて、ラスト少し涙ぐんでしまいました。三角フラスコさんは、徹底した当事者目線であの日から数日間のことを丁寧に描いていました。どちらも1時間程度の作品ですが、とても満足感のある2本立てでした。
満足度★★★★
傑作
大阪と仙台のカンパニー、2つの作品。一見関係がないように見えて、深いところでリンクしてる。二人の劇作家・演出家が311以降に何を上演するかについて、真摯に向き合った結果だと思う。東京公演頑張ってください!関東の方にもぜひ観ていただきたい作品だと思います。
満足度★★★
距離感
A級MissingLinkさん。
もうあちらこちらで劇団員さんのご出演されておられる芝居を観る機会が多くて。
今回、この機会にホーム公演を観られて嬉しかったです。
なんともいえず、不思議なお芝居でした。
現実、脚本、夢、交錯してあいまいであやふやで、確かなものがなく。
でもあえてずばっずばっと語りきってしまわないところが、良かった。
こういう、観客にある程度ゆだねるお芝居も、観るおもしろさがある。
鹿のきゅーんきゅーんがかわいかった。
またケモノなんだ~と思いつつ、似合うな~とも思いつつ(笑)
むやみに増殖する兄そして妹もおもしろかった。
何食わぬ顔っぷりがいい。
総じて、わけがわからなかったけどもおもしろい、そんなお芝居でした
三角フラスコさん。
とても現実的な、今現実に起こっている震災のお話でした。
あの震災前なら、これは非現実的なお話、いかにも演劇的なお話だったに違いなく。
でも、間違いなくこの同じ日本の中で、それもたったの数ヶ月前に起こったばかりなお話。
けっして板の上だけのお話ではなく、これは現実なんだということが、観て胸にせまってきて、帰り道とても粛々とした面持ちになりました。
満足度★★★★★
ET
トライアウトから観ているので、インパクトはそれほどありませんでしたが、ちょうど良い時間で、どの挿話も誰も影響を与えることのできない距離感を感じることのできる良作です。最後のETプレイが素敵です。A級さんのみの感想でした。
満足度★★★★
新大阪の朝です
どうしてもどうしても、「いま」観ておきたくて、昨日新幹線に乗って大阪まで来ました。2つの作品ともに、とても素晴らしかったです。私の心が揺さぶられました。たくさんの方に観ていただきたい、と素直に思えました。