実演鑑賞
満足度★★★★
影絵に対する妙な感覚。子供の頃見た夢の風景に質感が似ているような。どこかで聴いたがどうしても思い出せないこびりついたメロディーみたいな。記憶や意識の狭間から微かに見える無意識の世界、デジャヴー。『ザ・カゲスター』や『名たんていカゲマン』なんか大好きだった。
菊本香代さんが自分にとってのこの劇団のイメージ。四人が登場して『Mr.Shadow』を歌い踊る。
何の説明もない『おやゆび姫』、スクリーンに映し出されたアニメの風景の上を手で作った影と最低限の小道具だけで物語る。夢の中を彷徨うような水中を漂うような。
アンデルセンの説明を挟んで、『マッチ売りの少女』。死以外に苦しみから解放されない貧しい少女。歌と音楽が素晴らしい。音楽は石川洋光氏。アンデルセンの作る話には嘘がない。
手影絵と切り紙のワークショップ。会場の子供弄りがプロ。アンデルセンは切り絵マニアでもあった。
手影絵の連発、『Mr.Shadow Show』。
ラストは一切小道具を使わない手影絵のみの『みにくいアヒルの子』。美しい。
アンデルセンではないが、『幸福の王子』(オスカー・ワイルド)なんかこの劇団に合っていると思う。純粋な優しさと悲しみを表現することに影絵は適している。『ジャータカ』(本生譚)の「兎の話」も良い。(坊主に供物をする為に自ら火に飛び込んだ兎の話)。
是非、観に行って頂きたい。
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【3/27 - 28 開催!】 劇団かかし座「Hand Shadows ANDRESEN」 国内はもとより海外でも大絶賛を浴びた、劇団かかし座の手影絵パフォーマンス「Hand Shadows ANIMARE」(ハンド シャドウズ… https://t.co/Q1ICH2WeOv
2年弱前