満足度★★★★
一度は観ておく価値があると思う
終演後、若い女性客が「何度か観てるんだけど、そのたびにドキドキして、怖くてなじめないの」と話してるのを聞き、なるほどなーと思った。
初演時に興味を持ち、市村・大竹による再演が決まったとき、一度は全編観ておきたいと思ったので、その目的が果たせてよかった。
初演当時、私の母はとてもおいしいミートパイを作る人で、店を開いたらと勧められていたこともあり、このテーマには複雑な思いだった。
本作はロンドンのその当時の時代背景や世相を感じさせ、怖くて後味は悪かったけど、やはり観てよかったと思った。
隣席の中高年女性客たちが開幕直後もしばらく、今後の自分たちの観劇予定についての私語をやめず、2度も控え目に「シーッ」と注意を促してみたが、効果なし。
場内が暗くなり音楽が鳴ったら、もう劇は始まっているのだということがわかっていないらしい。
おまけにななめ後ろの年配の男性客は歌の場面で歌に合わせて「あ!」だの、「ウッ、ウッ」だの意味不明の合いの手を入れるものだから、集中力がそがれ、観劇環境はあまりよろしくなかった。