STATION 公演情報 STATION」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.7
1-6件 / 6件中
  • 満足度★★★★

    遺された側の喪失感・虚脱感
    前半の自殺の罪深さ(これも好きなテーマだが)はままあるレベルではあったが、予想外のどんでん返しの後に語られる「遺された側の喪失感・虚脱感」の描き方は他に類を見ず、圧巻。が、東日本大震災関連は敢えて無理に(?)入れなくても良かったような気がする。

  • 満足度★★★

    ちょっともったいない
    素材はよいがもっと成熟できるはず。うまく仕立て直せば名作になるだろう。一生懸命感が見えてしまったので、肩の力を抜いてほしい。店員と駅長は見事、もっと観たかった。放射能ネタは笑えなかった。

  • 満足度★★★★

    見事な構成の人情芝居
    初見の劇団です。

    駅の出来事を舞台でどう表現するのだろうと思ったが、その杞憂を吹き飛ばしてくれる力作だった。

    ごく平和な朝の出勤風景から始まり、途中、ああそういうことなのかと納得したら、これまた逆転する構成が見事。

    本拠地での伊東由美子さんが観たくて行ったのだが、やはり彼女の芸風が好きだ。

    ネタバレBOX

    冒頭のベンチでの席の譲り合いの場面がコントのようで面白い。
    どんな劇が始まるんだろうと期待が膨らむ、巧いツカミだ。

    大勢登場するが、無駄な役がひとつもない。

    そして、ボケとツッコミ両方をこなすキヨスクのおばさん役の伊東の自然で嫌みのない演技がいい。

    周囲の人間関係と比較し、自分の立場に不満を漏らす場面は、悲劇的設定なのにサラッとツッコミを入れて笑いを誘い、「まぁ、いいけどさ・・・」と引っ込む「間」の良さ。

    キヨスクのセットが本物そっくりで、「Suicaで支払います」というリアルな会話があったり。
    最後は駅に中央線の車両が登場し、「オーッ!」と感心。

    阪神大震災と今回の東日本大震災、2つをモチーフとした作品だが、今回はまだ直後で記憶が生々しいだけに、福島の避難所を回って放射能の二次被害にあい、白血病で亡くなる女性が登場したのは、ちょっと刺激が強すぎる気がした。
    虚構の世界に現実を取り込む難しさを感じた芝居でもあった。
  • 満足度★★★★

    リブレセンらしい作品
    リブレセンらしい死者たちへのレクイエム的な作品でした。

    前半は笑い、そして後半は泣かされて…

    期待していた時事ネタは題材ではなくネタとしてブチ込まれていたのが
    ちと残念だったけど、一つドデカい時事ネタがブチ込まれていたので
    満足かな…

    久々にお芝居で泣いたな…

  • 満足度★★★

    さすが老舗劇団!
    離風霊船といえば、時事ネタを独自の視点で、作品に取り入れることで知られている劇団。今まさに現在進行中の災害を、どのような形で、そしてどんな視点で、作品に表現されているのか、すごく楽しみでした。

    この公演には、私が演出した「トランス」で初舞台を踏んだ倉地裕衣</a>が出演してます。なんと老舗劇団である離風霊船に二度続けての出演となりました。

    また、劇団公演への出演が1年ぶりという、伊東由美子さんの演技も楽しみでした。芝居人として男前な(笑)彼女の姿は、本当にかっこいい。久しぶりのホームグランドで、どんなあばれっぷりを見せてくれるのか、わくわくしながら劇場へと向かいました。 

    ネタバレBOX

    おそらく作品を書いている途中で、あの震災が起こり、大橋さんはあの未曾有の災害をどのようにとらえるかをものすごく悩んだのだと思います。

    結果、久しぶりに大橋さんらしい切り口の、作品になっていました。

    人それぞれが生きる価値を見いだし、顔を上げて前を向いて歩いていこう。大丈夫元気になれるよ。

    そんなメッセージが詰まった作品。離風霊船の公演で泣いたのは本当に久しぶりでした。

    また、リブレの大矢敦子さんファンには、注目の舞台美術が!(笑)是非探してみてください。

    「STATION」は群像劇だったので、それぞれのキャラクターを演じる俳優さんたちの、ポテンシャルの高さがすごく印象的でした。物語の中心を担っていた松戸俊二さんの安定ぶりは、さすがでした。

    そして、主宰の伊東由美子さんの演技は印象に残った。なんといううか、自由な感じというか、リラックスしている感じというか。松戸さんとは逆の意味で、安定感がありました。

    松戸さんと伊東さんがいることで、ほかの俳優さんが自由な演技ができるんだろうなということを感じました。

    また、私の娘的存在の(笑)倉知裕衣。おもしろい役をいただき、がんばって取り組んでいたように見えました。そして、瀬戸君は何となく飛び道具的な存在で、 安心して観ていられました(笑)。
  • 満足度★★★★

    やはり鉄板
    毎回思いますが、この劇団はよくこのクオリティを維持し続けられるものだと感心します。達者な役者さん方の演技は万全。前説で「皆、緊張しています」などとおっしゃってましたが、どこから見てもそうは見えません。
    やはり時事ネタも入り、ある意味予想通りの展開と言えなくもないですが、変に話をややこしくしない分だけスッキリしました。

    ネタバレBOX

    死んでいたのはこの人達だった、という展開は、過去作品「赤い鳥逃げた・・・」を思わせます。途中でなんとなくわかりましたが。

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