満足度★★★★
シニカルでユーモアたっぷり
「 タンゴ 」特設S席。下手側の舞台サイド極近で観賞。
かなりシニカルでユーモアたっぷり、そして難解な舞台でした。
英国留学後の長塚圭史氏、ものすごく挑戦的で実験的な演出。
まさにパンク!ぐいぐい引き込まれ…でも頭使いすぎて少しぐったり。
串田氏の統一された舞台美術、美しかった。
森山未來氏の爆発的演技力にあらためて感動!
そして吉田氏がかなりカワイイ。観て良かった!
あとからじわじわと
森山未來くんが出る!ということしか考えてなかった。長塚圭史さんの演出だったんだ、ということに劇場入りしてから気づく。始まってから、何だ、この話は!?と思う。休憩時間にパンフレットを買って、1965年にポーランドで初演された劇だと知る。
満足度★★★
長い!私にはやっぱり難解!役者さんたちの演技や舞台美術は面白い。
長い!
そして、長塚圭史さんの舞台は、私にとってはやはり難解。
いや難関かな。
一幕はかなりつらかった。
役者さんたちの演技は面白かったのですが、
話の内容について行くのは(ついていけなくなりそうなのは)大変でした。
第1幕の混沌とした中、訳も分からないまま
いろいろ聴いているうちに終わってしまったような。
その中で、吉田鋼太郎さんの暴走=劇中実験演劇は…変?
確かに笑ってしまうけれど。
そして、片桐はいり さんはなんて自然なんだろう。
秋山菜津子さんの存在感も凄い。
「ガラかめ」でも観ていた奥村佳恵さんは、美しく可愛らしい。特に二幕。
全編一人苦悩し、二幕で大きく動く森山未來さんの、
このエネルギーは圧巻。
これを毎公演やっているなんて…。
橋本さとし さんもまた二幕で大きく動き出す。
この変わりっぷりが見事。
そしてまた、いつもはいかつく、ゆるぎない
辻萬長さんの振る舞いもまた変わる。
難解と思っていた話も、クライマックスは良くわかった。
要するに権力とは?ということが言いたかったんですよね?
(違ったりして^^;)
串田和美さんの舞台美術がすばらしい。
透明アクリルの壁、テーブル、椅子、それだけでなく
パンフを読むと演出家の長塚圭史さんが
小道具を持ってくる…なども串田さんの指定だったとは。
演出でなくて舞台美術だったのか。
そんなのもアリですか!
面白い。
けれど、「演出家が小道具を持ってくる…」とかって、どういう意味があったのだろうか???
【これだけは絶対言いたい!】
この充実したパンフレットが1000円で買えるなんて素晴らしい。
他の舞台も是非見習ってほしい!
満足度★★★
挑発的
普段コクーンで上演される作品に比べるとかなり尖った雰囲気の戯曲・演出の作品でした。
とある家族の生活に政治的な比喩が多少のユーモアを伴って被せられていて、いかにもヨーロッパの戯曲らしい感じでした。
舞台美術が印象に残りました。西沢立衛さんや石上純也さんの建築作品を思わせる、部屋サイズの箱が舞台に数個設置されていて、一幕ではそれらの位置が絶えず変化してダイナミックな効果をあげていました。椅子や机などの家具は透明アクリルのもので(おそらくカルテル社製)、不思議な存在感を出していました。
役者たちも個性的な人ばかりで、特に森山未來さんの早口の長台詞と身体表現が素晴らしかったです。片桐はいりさんのちょっとエキセントリックな動きのおばあちゃんも楽しかったです。
シリアスな場面にふいに笑いが差し込まれてあったりして、物語も演技も飽きることはなかったのですが、この作品を上演するにはコクーンは空間が大きすぎるように感じました。もっと間近で台詞の応酬を観てみたく思いました。
満足度★★★
不思議な魅力のある芝居
考えてみると、相当、粒揃いのキャストで、贅沢な舞台でした。
森山未来さん、初舞台から拝見していますが、いつの間にか凄い俳優さんになったなあと感慨深いものがありました。
今の若者のしたり顔の幼児性も仄見え、大変興味深い作品でした。
一幕は圧倒的に面白く、ニ幕は、一般的不条理劇風になり、途中眠くなったりしました。
一幕は、☆4、ニ幕は、☆2で、トータル3ぐらいでしょうか?
満足度★★★★
すっごくカロリー消費してるよな…
森山未來くんは、感動ものでしたね。大量のセリフ、しかも早口。動きも激しいし、圧巻でした。
吉田鋼太郎さんは、私が以前拝見したのと全く違った役柄だったこともあり、すっかりハマってしまいました。
また、観に行きたいな〜。
満足度★★★★
挑戦だし、挑発!
シアターコクーンでこの演目をこの方法で上演してることに驚愕。串田さんの「美術」と長塚さんの「演出」の挑発にタジタジの完敗。どの回を観ても同じことは起こらないのでしょう。役者さんがとても素晴らしくて、初日に拝見しましたが、また観たくなっています。
満足度★★★★
私は好き。
これは演劇でしか表現出来ない世界だなぁ〜と思わせる演出が好きでした。
なによりアルトゥル演じる森山未來くんが素晴らしかったです。満たされず迷走し反抗する若者の激しい憤りを美しく演じていました。
無機質な部屋のセット。「何も無い」に近いところまで持っていった舞台美術は演出家の串田和美さん。登場人物たちの曖昧な関係とリンクしていておもしろかったです。
橋本さとしさんもいい!
満足度★★★
多分
鑑賞者の年齢によって大きく受け止め方が異なってくる作品。
今の10代~20代前半までだったら結構自分のことだと
感じるかもだけど、それ以降の世代になるに従って主人公
アルトゥルへの共感は難しくなっていくと想像されます。
私? 半々、ってとこですね…。
満足度★★★
森山未來の肉体
芝居自体は退屈だが、森山未來の肉体が弾けている。声も立ち振る舞いも素晴らしく、良い役者だなと。しかし、このいかにも近代ヨーロッパらしい戯曲を今の日本で上演する必要があるのだろうか?