満足度★★★★
期待値を大きく上回りました!
なんでこの時期にサンタクロースの話なんだ!?とか色々と疑問を感じながら劇場に行ったのですが、期待を大きく上回る満足度で帰る事が出来ました。正直、物語としては中盤にだれる様な気もしなくはないのですが、役者さんが活き活きと演じてらして好印象。お客さんがあまり入っていなくてもったいなかった…。
満足度★★
照明が気に入った。
ボックスを使った舞台は面白くはあるものの、もうひとつ、といった感じ。
「いい」と思える場面はいくつもあったのだが、道具を使い切れてない、といった印象。
川平さんの1人何役(?)、楽しくはあるものの演技はあまり気にいらない。
役者陣、悪いとまでは言わないがどうにも物足りない。
この舞台で気に入ったのはなんといっても照明。
舞台を囲むようにシワをつけられ垂らした幕に明かりが当たって立体感を出している。
また、その幕の後方を照らすことにより後の空間が出現し演技スペースとなるのも楽しい。
暗転のたびに見える舞台やボックスに貼られた蓄光テープの光。
ラストの場面でも浮かび上がり、きれいだったので、この光をもっと意図的に演出に加えられたら良かったのでは、と思った。
ストーリーはサンタの存在を量子論によって証明しようというもの。
着想は面白いがうまく説得しきれなかった感じ。
アメリカの作家さんなので、「神がいる世界に住んでる人は大変だ。」と思った。
日本人にしてみれば「何を悩んでるんだろう。」と見えてしまうのではないか。
それから、会場の問題なのか、役者のセリフが聞きとり辛かった。
特に早口の部分は辛かったので会場の問題だけではないように思う。
満足度★★★★
意外な
チラシの感じでは、よくあるアメリカンハートウォーミングな感じかなと勝手に想像していましたので、作者が、9.11テロをきっかけに書いたと知って、少し驚きました。ひたすらサンタクロースを信じる主人公を前に困惑する妻と子供。草刈さんと風間さんが兎に角好演です。もちろん、川平さんも魅力全開。
満足度★★★
宗教を考え直す…
想像していたより、ずっと重い問いかけのあるストーリーでした。
宗教観を再考する、示唆に富む台詞がたくさんありました。
セットも、鈴木勝秀さんらしい、シンプルな作りで、それを、キャストが自ら位置を変えたりするのにも好感が持てました。
ピアノの生演奏もとても、舞台にマッチングして、素敵な雰囲気作りに一役買っていました。
ただ、期待した川平さんは、いつになく、パワー不足な感じがあり、勝村さんもお忙しいのか、時々台詞を噛んだりされて、このお二人の演技に関しては、やや不満がありました。ちょっと芝居内容にそぐわない悪ふざけが過ぎたのも、少し残念。
その反面、9歳の複雑な少年心を見事に演じきった風間俊介さんの名演技は、本当に素晴らしくて、感嘆してしまいました。
「金八先生」の頃から、類稀な資質のある役者さんだとは思っていましたが、ここまで、役になり切って舞台上にいられる名優に成長されているとは思いもしませんでした。
本当に、素晴らしい!!風間さんを観に行くだけでも、この芝居、観る価値ありです。
満足度★★★★★
科学や宗教ではないファンタスッチクな話
主人公はサンタクロースの存在を信じる科学者。
主人公役は勝村政信さん、これが実にいいはまり役でびんびんオーラを投げかけてくる。奥さん役の草刈民代さんこれもまたいい。息子役の風間俊介さんも純真な息子役を公演。川平慈英さんは安心してみていられる。
役者さんもすばらしかったが、演出も見事であり、世田谷パブリックシアターの大きな空間を余すことなく使い切っていた。この劇場は天井が高いのでゆったり感があり、照明の使い方もよかった。ピアノの生演奏もあり劇にふくらみをもたらしていた。ああ実に面白かった