ハーパー・リーガン 公演情報 ハーパー・リーガン」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.6
1-10件 / 10件中
  • 満足度★★★★

    地味に素敵
    地味に素敵。

    観劇初心者へのお勧め度は微妙。

  • 満足度★★★★

    演出が素晴らしい!
    回転する装置をバックに歩くだけで、人生、歴史をあらわしていました。翻訳戯曲のぎこちなさも少なかったです。

  • 満足度★★★★★

    奇跡の出来栄え
    終演後、圧巻の出来にしばらく席から立てませんでした。これまでのところ今年のNO.1舞台候補です。外国の戯曲ですが、これほど現代社会とそこに生きる人を描き切った作品はそうお目にかかれないのではないでしょうか。チラシ表面などに掲載のキャッチコピーが素敵。そう、考えるべきはやはり、「私の人生」なんだよなと。魂が震える芝居でした。

  • 満足度★★★★★

    様々な想い、問題が詰まった内容
    ちょっとやそっとでは簡単に批評出来そうに無い内容ですね。

    DVD化されるかなぁ。

    小林聡美、最高。

  • 満足度★★★★★

    無断欠勤し家族にも知らせず家を出たハーパーの旅.現代イギリスの社会問題やインターネット問題を反映して描く.
    これもまた財政難から観劇を迷った1本でしたが、観て良かった!大正解!
    迷った理由は地味なテーマと暗くて難しそうな長塚作品というイメージ。
    それでも観たのは、「エレンディア」以来、一方的に役者根性が凄いだろうと思っている美波、芸達者な木野花、全面的に信頼できる山崎一・大河内浩という魅力的な配役。

    2006年のイギリスが舞台。
    父親の危篤の知らせに、夫や娘にも知らせず、無断欠勤して帰省した40代の女性ハーパー・リーガンの2日間の旅。
    旅で出会った見ず知らずの人間たち、そして母親、義理の父らと関わったことで、家族のもとに帰った彼女も、家族も、何かが変わり始めた。

    出会った人々は、皆、問題を抱えている。
    現代なら普通のことかもしれないけれど。
    人間はいびつだけれど生きていく。

    下手をすると、ただの主婦の2日間の自分探しのささやかな冒険の旅。
    悪いことをしたのを自慢げに話す、ありきたりな話の一面もありながら、今の社会のさまざまな問題が背景にあるために、それだけにはなっていない。
    インターネットや、音楽プレーヤーが、少しずつ人間性を失わせつつあることも盛り込みながら。

    小林聡美のキャラクターの優しさが、主役のハーパーにもにじみ出ていて、自然と親近感が湧きます。
    そして、美波、うまい。まさにその場で感情が動いているように。
    当然のことながら、出番が短いのに、木野花もうまい。
    「今にして思えば、これから人生がスタートすると思っていた、その時こそが人生だったのだと。」
    この母娘三代が、合わせ鏡のようにお互いに反映されているのが面白い。

    ラスト・シーンも受け止め方は人によって違うかもしれないけれど、私にはほほえましく希望を感じました。

    蛇足ですが、オールモノクロで統一されたパンフレットの内容は、演出者・俳優インタビューから複数の専門家の寄稿まで非常に面白くて充実の一冊。
    これで1200円なら納得。
    製本・閉じ方までもが凝っていて、うれしい。

  • 満足度★★★★★

    しみじみおもしろい
    演出と音楽の感じがなんともかっこよかった。そして主人公の女性に対して、自分の今と状況は違うのだけど、やはり共感してしまう。彼女に光が見えたことによって、自分に光が射したかのように感じた。いつも見ているお芝居とは違う感動や共感がありました。

  • 満足度★★★★★

    面白かった
    面白かった 観る前と観た後では自分の景色が変わった それぞれの役者がいい味を出していた

  • 満足度★★★★

    長塚演出の新境地を観た
    とても、新鮮な演出でした。
    アカデミー賞外国映画賞候補になるような味わいのある作品でした。

    小林聡美さんも良かったけれど、今回もまた、山崎さんの深い演技表現力に魅了されっぱなしでした。

    家族の愛情や感情のもつれは、万国共通のテーマなんだなと、痛感!

    ネタバレは、後日追記するかもしれません。

  • 満足度★★★★

    認め合う
    端的にいうと、母娘三代の衝突、そこに血を分けた人達でありながら
    容易には埋められない「壁」を感じつつも、

    本気で本音をぶつけ合う事でうっすらと見えてくる共通点に少し安堵し
    最後には互いを、ほんの数センチだけど確かに「認め合う」。

    そんな、微かに希望がのぞけるような、観終わった後には色々なことへの
    ためらいがしゅんと消えていくような懐の広い劇でした。

    ネタバレに書きますが、公演前のインタビューで小林さんが言及していた
    最後のシーン、あそこはホントに良いね。 結構響いた。

    話全体は女性にささげられているものと感じたけど、最後の場面は
    男はじんとするんじゃないかと思う。

    ネタバレBOX

    主人公ハーパーは、観た限りでは、

    ・相当我が強く、
    ・恐ろしくまじめな人で、
    ・またすごく頭の良く、
    ・最後に非常に透き通るように純粋

    な女性と見受けられました。 この「ハーパー」という女性の考え、選択肢を
    受け入れられるか、がこの劇を認めるかどうかの大きなポイントですね。

    私は、父親の死んだ直後のハーパーの行動は結構理解出来る。
    立ち寄った先の居酒屋で男をグラスで殴りつけたり、行きずりの男と
    浮気してしまったり。

    上記の特徴を持つ人は、自分の世界を強力に確固に造り上げている人。
    人にはその内側を明かさない為、第三者(例えば、娘のサラ)的には
    「変な人」に見えるけど、実際はその人だけの行動原理にしたがって
    理にかなった動きをしているだけなんですね。

    ハーパーの場合は、「父親の存在」が彼女を支配していた。
    その父親が死んだことで、自分を支える存在を無くした彼女は
    「古い自分」を捨て、「新しい自分」を見つけた。

    それが自分の、自分に本当は良く似た「母親」であり、「娘」であり、
    そして「家族」であった、というのが凄く感動する。

    木野花の、ハーパーの母、アリソン婦人は短い登場時間だったけど
    存在感がものすごかった。 何とかして自分の存在を認めてもらいたい、
    自分を理解して欲しい、という切実な想いが母ではなく、女性ですらない
    私にも一直線に突き刺さってきました。

    そしてセス。

    彼は良い。 女性が大きな存在の、この劇で私が感情移入したのは
    セスでした。 いや、もしかしたら児童ポルノ撮影愛好の、変態野郎
    なのかもしれないんだけど(苦笑 

    コミカルな中に、彼の女性二人、妻のハーパーと娘のサラへの愛情が
    透けて見えるのが切ない。 

    この劇は、不器用で卑小な人しか出てこない、愛らしい劇ですけど
    その中でも彼はダントツで好きですね。

    最後、庭での家族三人そろっての朝食の席で彼が語る十年後の
    未来予想図、夢、

    「娘のボーイフレンドは正直者で男気があって、僕の学会の発表会にも
    一緒についてきてくれるんだ」

    「サリーでも、どこへでも来てくれるんだよ」

    あのシーンに、脚本家の「父親」の姿が垣間見えてなんかホッとした。
    何故か嬉しくなりました。

    そう山崎一がしみじみとした表情で語るのを、神妙に、そしてほんの少し
    安心、幸福そうに聞く二人の様子、そこに差し込んでくる明るい陽光の
    シーンが、

    それぞれは違う人間だけど、どこかに「自分と同じもの」を見つける
    ことは出来る、それがどんなものでも許す…というより認め合おう、という
    幅の広さを感じ、自分のどこかが浄化されるような思いでした。

    …思ったけど、あのシーン、スパイダーズ「ACWW」の
    ラストシーンと被るよねぇ。

    作品のテーマも重なり合ってるし、長塚さんはこういう話が最近は
    好きなんだろうなぁ。
  • 9月4日(日)S
    初日ゆえ?の小ミスが気になったが、役者が凄い。

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