満足度★★★★
親しみやすさも感じる
漱石の「坊っちゃん」「吾輩は…」「夢十夜」(の抜粋あるいは中の1編)を中心に随筆などでつないだ構成、1編毎に区切るのではなく音楽で言えばメドレーのようにほぼシームレスにつないでいるのが面白いし、中心となる3編はいずれも読んだことがあったので親しみやすさも感じる。
また、猫に関する随筆の中の「黒猫」で全体を挟むスタイルも上手い。
もちろん、お得意の(?)鳴り物や折り紙の「顔」も登場し、「今回はそう使いますか」な楽しさもアリ。
しかし、鍵盤ハーモニカ(ピアニカとかメロディオンとかは商品名で一般名称はコレ)を楽器としてではなく、猫の胴体と尻尾に使うとは…(笑)