満足度★★★★★
まぁるくてやわらかくてあったかい
「式」の当日、親戚たちが集まっている家のベランダにイトコたちが出入りしているが、そのうちの1人は他の皆からは見えていない様子で…なシーンから始まるホーム(厳密には「レラティブ」?)コメディ、今までの作品中で一番笑える部分が多い感じ。
もちろん終盤ではホロリとさせられて「まぁるくてやわらかくてあったかい」その作風はいつも通り。
妻から代理出席を頼まれたが「式」が慶事なのか弔事なのかわからず、さらに「ごろう」が周囲の人々に見えているのかいないのか悩む「とりい」(←登場人物6人の中で唯一血の繋がりがない)はそのまま観客の疑問を体現しており、設定の勝利で上手い。
そのあたりで存分に笑わせつつも、終盤で「とりい」に白いネクタイを貸す「いつき」とか、終盤で明かされる(冒頭のシーンで)「しょうご」が紙を凝視している意味とか、心が「ほわん」とあたたまるのがまたイイ。
そんな内容を盛り込みつつも80分という手頃なサイズにまとめているのも巧く、σ(^-^) にとって好きな女性劇作家(兼女優)って、「東ササミネ、西オカベ」かも。いや、イキオイで書いているので「あ、あの人もいた!」なんてこともありそうだが…。(←たとえばふっこさんとか)
満足度★★★★★
もう一回、乾杯を!
めちゃくちゃ面白かった。
約束していた乾杯を、やり直したい乾杯を、何度でも、もう一回、もう一回。
人の優しさを、思いっきり感じた、お芝居。
自分に合うお芝居があると感じた。
13日昼 満席