泣いた
説明が長くなりそうな不思議なご縁があって、観劇させていただきました。
とってもいいお話でした。
近藤正臣さんという方、存じ上げなかったのですが、有名な方なのですね。
彼が登場したときに拍手があって、ちょっとびっくりしました。
前の方の席で見られたのでよかったです。
釣りをする場面があったのですが、空間の使い方が印象的でした。
横内作品の新境地
横内謙介の新作はもの静かに沁み入ってくるような作品で、ストレートで直截的なメッセージで迫る作品とは明確に一線を画した作品だ。演出も、近藤正臣と菊池均也を客演に迎え、伴、有馬、中原といったこの劇団の上の世代の人間も真の意味で信頼し合える俳優が舞台上にいることで安心して挑戦的な演技ができているような感じがする。
それが舞台上で次の世代にも受け継がれて行っているのが良く分かってみていて気持ちよかった。それはこの作品の主軸になる部分と共有されているからだ。本当に良く考えられた作劇である。別になにも起こる話ではないが心に沁み入る作品で年末の東京にこそ、このような作品は必要なのではないだろうか。
近藤正臣が舞台にいるだけで重みが出る。30年前の近藤さんはもっとキャラで演じていた印象で、こんなにさらっとした演技をする人の印象ではなかったものだから。菊地均也は辞めた劇団に戻って演じたわけで、自分の青春をかけた劇団で13年ぶりに演じる。もしかしたら本当に最後になるかもしれないわけで、やり残さないぞという覚悟をどこかに秘めて演じているように思える。すさまじい集中力だ。伴美奈子がなにも起きないドラマの主軸になっていて、いつもながら非常に繊細な演技をしてみせる。杉山良一は短いシーンながら非常に印象的。若手のアンサンブルがとても素晴らしい。
街の景色が目に浮かぶ
田舎町の町おこしのハナシ。
行政とNPOと女子ビリヤード選手のそれぞれの思惑が交錯する
物語が、良く出来ている。
モノローグの使われ方が印象的。