満足度★★★★
鑑賞日2019/02/17 (日)
総論として「漂わせる雰囲気作り」にパラメーターを全振りした印象の芝居。主人公s みきシオの想いの丈…想いの機微を表す演技を堪能した。求め合い…通じ合っている様でいて、擦れ違ってしまう感じがとても切ない。そして更に…周りの人達が言動に滲ませる背景が、いずれもただならぬ感じに膨れ上がり…妄想を掻き立てる。Wキャストで結構空気が違って見えるのも面白かった。
一番のお気に入りは4人のアンサンブルキャスト。
ある時はモブに…ある時は小道具処理の黒子に…ある時は主役に作用する「運命」を物理的な効果で示す。みきシオの別離を表現した…追うシオの身体を引き留めたアンサンブルの「運命の手」が、内なる想いに反して流される二人の運命のイメージを掻き立てて新鮮だ。