満足度★★★★
鑑賞日2018/06/16 (土) 13:30
里帰りした女の子と従姉妹であろうもう1人の女の子との会話劇は、どこか噛み合わないいら立ちを含んだまま、どこへ向かうのか先が見えない道を進んでいく。
部屋中に広げられたいかにも女の子っぽい衣類や小物や手芸用品。奇妙な手紙と誰かの携帯。
お祖母さんの不在。お母さんが到着するまでに、まだ時間がかかりそうだ。居心地の悪さは、それぞれ隠していることがあるから、かもしれない。
炭酸飲料を振ってから渡すようなささいなイジワルと片方なくした大事なイヤリングをペンダントに直して渡す優しさと。
懐かしさというより微妙な違和感や居心地悪さ、それぞれの見栄やかすかな嫉妬、徐々によみがえってくる思い出などの繊細な感情が、じわじわと伝わってきて面白かった。
古い民家は、久しぶりに訪れたお祖母さんの家にぴったりで、そので交わされる会話を覗き見ているような感覚も面白かった。
満足度★★★★
作演が主宰、出演者が劇団員という作品なので
それぞれの役者の良いところをわかったうえでの見せ方だなと
能澤さんの繊細かつ切れ味鋭い表情や、平野さんの急にホップするような感情の出し入れなどそれぞれの魅力を堪能できた
客入れ曲の相対性理論にらしさを感じた