何度も壊れる赤い橋 公演情報 何度も壊れる赤い橋」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.8
1-13件 / 13件中
  • 満足度★★★★

    「青春が終わる」物語
     これを挫折、行き止まり等悲愴的な捉え方をせず、それをひとつの区切りとして新たに未来へ向かう人々への贐のような作品でした。
    とても良かったです。

    ネタバレBOX

    就職活動を開始した二人の表情には、くもりがなくしっかりと未来を見据えて歩みだし、
    また、劇団の主宰者についても今まで好き勝手させてくれた親に対してこれからは自分が支えていく、との決意を感じました。
     エールを皆さんに贈ります。   鬼たちにも、、
     ウシオ(アフリカン寺越さん)にも 70...80過ぎても「イシ」を吐き出さないで、

    夢を諦めた時に吐き出した石、結晶を鬼の世界ではどのように扱われているのでしょう....
    そちらの世界も観てみたかった。
  • 満足度★★★★

    鬼が魂の欠片を探すというストーリーの発想自体はとても面白いし、「がんばっても報われるとは限らない」世界へのアイロニーはとても印象に残った。しかし、そんなに長くもない舞台で、間延び感が否めなかったのは何故だろう?もう少し、脇へそれる物語を付けても良かったのかも知れないし、もっと観客の心情に入ってくる場面を作っても良かったのかも知れない。しかし、役者の演技は楽しめた。石を拾う鬼役の緒方さんや橋本さんの台詞、立ち振舞はベテランの良さを感じたし、外村さんの若い鬼のキビキビした動きや表情は素晴らしかった。あまり目立たないけど笹井さんの演技も素敵でした。次回作に期待します。

  • 満足度★★★★

    The StoneAgeブライアントは5月のコラボでの衝撃舞台からまだ2ヶ月。その以前に2回観た、説明少なめの芝居のテイストが戻っていた。同じ書き手とは思えない。緒方晋はこたびも緒方晋風味健在。舞台のほうは日常リアル感覚の延長にさらりと「鬼」を登場させ、行方を見守らせる。劇団10年やって見切りを付けるかどうか・・「青春の終わり」を迎えさせる事で鬼は鬼の世界に戻れるという、この設定が暗い陰を落とす。逆の設定なら、客も彼らの頑張りを応援し、期待の眼差しを寄せ、コメディタッチも可、ところが逆ときた。この設定の先に何を見せたいのか・・。
    採用ケースは演劇によくある、「劇団10年やってきて30手前、見切りをつけるかどうか・・」。団員は四人。一人があるやむを得ない事情で退団させられるが、それをきっかけに三人は将来と向き合い、演劇を離れる決断をしてしまう。ここで絡むのが演劇志望者である彼らに安くアパートの部屋を貸している大家、人間が情熱を手放した(青春にさよならした)時に吐き出す言われる石を河原で探す妙齢の鬼のカップル、そうしたシステムもよく知らず教えを受ける女の子の鬼。
    飄々とした拍子抜けな鬼の風情と、深刻がって「諦め」なる境地を身に引き受けてしまう人間との対比が何とも言えない。鬼はこの世界に一時的に寄留している事になっているが、様子からこの世に鬼は相当数いそうである。ただ両の存在はシステム上共生しえない。と、そこに先の退団させられた、最も情熱のある男をマークするていで見守っていた若い鬼、鬼ともつかない、人間に感化されつつある(かも知れない)彼女の存在が、ドラマに色を与え始める。
    ただ、そこ止まりである。「ここから何をしようとするのか」「この後彼らはどうなるのか」までを見たい欲求は、そこここで残った。
    ユニークな「楽園」の内部だが、装置としてステージ奥の90度の壁に模様の立体が貼り付けられていて、終演後に両面見える場所に立つと色彩バランスが良いのだが、客席からは片面を観続ける事になり、すると美的に難あり、なぜこうなのかと、妙に気になってしまった。

  • 満足度★★★★

    鑑賞日2018/07/19 (木) 19:00

    価格3,500円

    え、そういうモノを出しますか!?な意外性もあるホロ苦気味ファンタジー。「少し不思議」系とも言えるか。
    X-QUESTで橋本亜紀さんをよく拝見している身として、突飛な役どころが何の不思議も抵抗もなく受け入れられたし。(笑)

    ネタバレBOX

    河川敷が主な舞台で、「石」を探す鬼や夢・希望を膨らませてはいつか失う人間、というあたりから「オトナの賽の河原」という印象を受ける。
    また、夢を追ったり諦めたりな人間が(おそらくは小劇場系の)劇団員という設定なのでどこかヒリヒリした感覚も。
    が、最終的に全員が夢を諦めるのではないのが救い?
    あと、何となく事情を察していそうな寮母さんが元・鬼であると最後に明かすのが「やっぱり!」な感じだし、橋本亜希さんが鬼役なのに妙な納得感も。(笑)
  • 満足度★★★★

    「赤い橋」の脚本のラストが知りたいなぁと思うのと鬼達の別の人達との絡みをアナザーストーリーで見てみたい。
    鬼なのに人間っぽくなってきてしまった優しい鬼達にまた会いたいです。

  • 満足度★★★★

    青春というか・・夢の終わり方を上手に描けていた作品でありました
    劇団~芝居~演劇の表現で
    割と王道な話と思わせつつ~な展開はユニークで
    結構好みでありました(^-^)

    90分の作品

    ネタバレBOX

    頑張り続けた頂点で
    その夢を諦めた時に吐き出す魂の欠片を拾い集める鬼たちと
    夢を追う人間たちの関わりを綴った物語でした
    その欠片が「石」状であり
    河原にて石拾いしてる赤・青・黄の鬼たち
    台本に惚れ込んで芝居を続けてきたけれど
    正社員でなくバイトの日々で重ねる年齢・・・
    ついに芝居を諦めて就活を始めるカップル
    実家の親父の跡を継ぐために夢を諦めて都会を去る者・・
    心弱く盗癖に流されつつも
    何とか立ち直ろうとするが・・・と
    なかなか重い話を軽妙に見せていたなぁと思えた話でありました

    上演時間的に
    割と早めに河原で石拾いする鬼たちの状況を説明してくれるので
    展開に飽きとか緩みが来なかったのもポイント高いなぁと思えました

    芝居(?)作品の説明的にも
    多めに名前をきちんと呼ぶ台詞が多くて
    物語の理解に役立った演出(?)作りに感謝デス

    冒頭に書いた究極の石は赤い結晶で
    その石を回収して鬼の国に戻ることが
    一人前=成人の証という設定でした

    最後に夢を諦めさせて石を吐き出させるのか・・どうか・・は
    観客に想像させるオープンエンド風には作っていたけど~ねぇ
    作品の流れ的には確実に石を吐き出させて
    夢を終わらせる気 満々ですよね~って感じたけどー
    脚本の方はどう思って書いたのかなぁー?と

    ・・・・けっこう この劇団さん観てるのね私(^-^)
    「そんな奇跡は・・・」のブラシュッUPしたような話ともいえるのかしら?
    今作は・・・ねっ
    開演時間守れてたら満点ともいえたかなー努力してみて欲しいかしら・・・・

    舞台セットは黒をベースに
    白い六角ヘキサ図形の木枠をいろいろと繋げた
    近未来的な感じの舞台美術でした
    作中は8月の設定でSEを上手に蝉の声など入れてました

    <男子寮に住む劇団員>
    オオシロ ウシオ:窃盗の前科持ち バイトのゴミ清掃現場より何度も盗みを繰り返しついに劇団を追放される・・・が 何とか自分を演劇に引き込んだ脚本を書く主宰と関係を取り戻そうとあがくスキンヘッドのお方
    イイダ コウヘイ:終に芝居を諦めて就職活動を開始する
    セト アサコ:コウヘイ君と付き合い 同様に就職活動を開始する
           (髪はUPの方が好みでした(^-^;)
    ホリカワ コウイチ:劇団立ち上げ13年の台本書き=主宰です
    <男子寮の大家>
    スミヨシ ユリ:なんとなく のほほ~んとしたマイペースなお方
    <ホームレス>
    アカバネ ミナミ:黄色いというか豹柄ベースの古参な方
    エビス シゲル:妻子を残しての出張中な青~緑なシャツの方 関西弁でインパクトのある髪型と人格(-_-;)
    <散歩する女>
    ホウライ コナツ:魂石を夏の終わりまでに拾うと 頑張る女 キーカラーは赤(笑)
  • 満足度★★★★★

    いじらしい。 タマイシをめぐりカケまわるオニごっこは 非道くやさしい。 カデンツァのようなラストは 吸い込まれるほど愛らしい。

  • 満足度★★★★

    確かに「青春が終わる物語」でしたが、チラシやこりっちで読んだ説明とは違うテイストのお話でした。赤い橋なんてなかったし(あった?)。そのへんは当日パンフにもありましたが、こんな暑い中暗いお話でなくて良かったです。
    柱が邪魔なL字客席で、案内の方がオススメ席を教えてくれましたが、私としては自分で選んだ席に座るべきだったとちょっと残念です。

    ネタバレBOX

    私もどこかで赤い石を吐き出してしまったのかな。
    でもそれで鬼さんが一鬼前になって向こうの世界に帰れたならそれでいいのかな。
    以前に鮒田さんとお話しさせていただいたにもかかわらず「初めまして」と間抜けなお声かけしてすみません。本当に人覚えが悪いもので。なんとかなりませんかね・・・
  • 満足度★★★

    面白かったけど、ちょっと物足りない感じ。
    そして、どこの席で観るのが正解だったんだろうか・・・。

  • 満足度★★★★

    鑑賞日2018/07/20 (金) 15:00

    価格3,500円

    橋元亜紀さん目当てで観に行きました。
    第3回、4回を観て毎回考えさせられる内容でしたが、今回は特に自分と重ねて考えさせられました。でも、今まで観た中で一番後味が悪くない。
    ちょこちょこ笑って、深く考えさせられてしまう。私にとってそんな内容でした。
    柱があるので、席によって見え方がかなり変わります。

    ネタバレBOX

    赤、黄、青は鬼だからかな?とか思ったり。
    青春の終わりを吐き出したにも関わらず、飯田くんや瀬戸さんと全く違う顔で去っていった堀川くんが印象に残りました。
    吐き出したからといって、スッキリ割り切れるものじゃない。
  • 満足度★★★

    脚本がいまいちなのでしょうか。少し物足りなさを感じました。次回に期待です。

  • 満足度★★★

    はっきり言うと、「とても良い公演でした」とまでは言えない。それは脚本自体に感動させるものが見当たらないからだ。しかし、私はまずまず楽しめた。それは役者のひとりひとりが個性的で、飽きさせなかったから。次回に期待。

  • 満足度★★★

    初めての劇団さんでした。なかなか重々しい演出で苦しみながら観劇。ストーリーが奇抜で興味深く、各キャラクターもコメディタッチが得意そうな達者な方々で固めてます。それだけにもっと両極端に振り切ったお芝居なら(シリアスから抱腹絶倒までとか)好みだったと思いました。そう、重々しかったんです。

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