森の風子 公演情報 森の風子」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
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  • 満足度★★★★

    環境破壊に対する警告
    1998年3月上演作品の再演。初期作品ゆえに得意の言葉遊びが控え目なばかりでなく込められたメッセージもかなりストレート、トクナガヒデカツ流の環境破壊に対する警告といったところか。
     
    が、決して堅苦しいことはなく、ノアの方舟やアダムとイブなど旧約聖書を想起させる雰囲気も加味した上に得意のダンスやアクション、それにコメディリリーフの佐藤仁美を筆頭とした笑いや終盤のスペクタクルなど娯楽要素もたっぷりあって休憩込みの約2時間半も短く感じる。
     
    休憩と言えばX-QUESTとしては珍しい(記憶にある範囲内では初の)二幕物ながら、二幕に分ける必然性もあって「なるほど…」的な。
     
    大楽ではストーリーがわかっている分、細部にも目と気を配って観て、第一幕でのメインキャストの子供らしさの表現の巧みさや木に登って上から森を見渡した時の様子が目に見えるようだったりすることに感心。このあたりの場面には、幼い頃の秘密基地ごっこ的な懐かしさもあり。
     
    また、親子ネタに弱い身として娘を喪った時のフーコの父や息子が帰還した時のトキシロの母の気持ちがストレートに胸に伝わってくる。
     
    さらに、リンゼの背後にに初期のジブリ作品のヒロインの姿を見たり、初演時のキャストを想像したりもしつつ、初日とは別の角度からも楽しむ。

    なお、大楽の席は7列7番

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