『はやくいかなくちゃ』『シュガー、ミルク、スプーン、カップ、コーヒー、ダーリン』 公演情報 『はやくいかなくちゃ』『シュガー、ミルク、スプーン、カップ、コーヒー、ダーリン』」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 5.0
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  • 満足度★★★★★

    演り人博覧会という意欲的な公演を控えての、プレ企画的位置づけ?

    ネタバレboxに、ふわっとした感じで、更なる期待感を込めつつ、アッサリ(当社比)の感想を。

    ネタバレBOX

    ■【シュガー、ミルク、スプーン、カップ、コーヒー、ダーリン[新キャスト・新演出]】
    演り人博覧会を近々に控え、なぜここで単発の公演?って思ってたけど、これはレパートリーを再集約させる博覧会に新たな魅力を期待させるチラみせやね。元々、名古屋大阪で役者替えする等、…一つの形態に留まらない柔軟な作りをする演り人知らズですが、遂に名古屋キャストも変更。そして…あっと驚く新演出が待っていましたね。

    初期ラインナップの中でも1,2を争う魅力的な戯曲ですが、新たな試みをいくつも盛り込むことで、…まったくの新作になった…と言っても過言ではないです。

    その最大の秘密はいちろーさんの使われ方。その存在自体が設定考証と舞台の空気に大きな一味を添える…堪らんわコレ、皆みれ。
    そして、新キャストが作り出す新たな印象…遜色ないというより、…また別の物語を浮き立たせてくれるねぇ。

    専らの演出家が主宰する企画ならではのアプローチ。
    新作よりも…この企画の趣旨を、より色濃く映し出している新演出Ver.でした。
    演り人博覧会でも、舞台が変われば…また別の空気をみせてくれそう。


    ■【はやくいかなくちゃ】
    「下校の時間」で23回劇作家協会新人戯曲賞 最終候補に残り…期待高まる最中の長谷川彩さんの新作。常に一筋縄ではいかない印象のお方。そこに…おっとビックリの競演、藤島さんと青山さんを掛け合わせた演出ぶどうさんの意図は…徐々に姿を現していく。
    …巡る年月… 繰り返される行為の中で… 変わりゆくものと変わらないもの… 自分と違う人、他人と違う自分… 現在と過去が綯い交ぜに…心の中に積み重なっていき…滲んでくる生きづらさ。

    やっぱり一筋縄ではいかない長谷川彩風味だ。
    多彩な色の演技で魅せる2人も、まだまだ磨いてくれる余地ありそうだったし、…そして、これは…ぜったい次の円形舞台・天幕広場の方が合う作りだ。これまた期待が膨らむ。ただ、今回とは別の角度で観たいけど、どこに座ればいいか分からない…円形は(笑"

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