DRUMS 公演情報 DRUMS」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 0.0
1-1件 / 1件中
  • 国際交流と言うと、よく能狂言を素材にする。日本人ですら一般人はガイドがないと理解できない古典を、いくらプロフェッショナルな演劇人同士とはいえ、安易に持ち出すのはいかがなものか? 同国人の三島由紀夫ですら「近代能楽集」でかなり苦労している。こちらの脚本は古典と三島の混ぜ合わせで、案の定、惨憺たる出来である。同時上演予定の日本人の組は舞台が完成できなかった。これは企画のせいだろう.ワークショップでちょっとやってみるだけ、あるいはテキストを渡して勝手に、と言う国際交流ならまだいいが、公開の公演にするのは無理があった。歌舞伎座のマハバラータもインド人が観ればこんな風だったかと連想する。しかしこちらは日本人が観客である。観客がインド人だったら・・・・。
    東京国際演劇祭も国際と言うからにはこういう催しも人の交流が出来て目立つのでいいと考えたのだろうが、演劇の特性を考えて、多くの東京と名のつく国際イベントのようにやってみるだけに終わらないよう企画を練ってほしい。こういうものなら素材を見てもらうだけでもおおいに役に立つと思う。

このページのQRコードです。

拡大