満足度★
ある一線を、越えた。
大変ヘビーな7時間30分……。
「演劇ではない」のは当然としても、
最早「舞台芸術」や「パフォーマンス」の
領域からも少々逸れてきていると感じた……。
「何かを観に行こうとしている人」には
今回のイベントは向かなかったかもしれない。
吉田ミサイル本人から
前日にスタッフ宛のメールが届いて
以下のことが宣言された。
・「あしたの公演は公演ではありません」
・「僕が舞台をやるのではなく、
僕そのものがただ居るだけ」
・「面白くするつもりも
つまらなくするつもりもありません」
まさに…その通りになった(笑)!
なので、俺は付き合いきれるが
とてもじゃないけど友人知人には
薦められるものではなかった。
「作品」として各演目がかなりの密度と迫力を
もって並び、「公演」としての充実度を感じた
3月の『ロンダルキアでピクニック』が懐かしい。
今後の吉田ミサイルの世界の創作の動向が
大変気になる(もしかしたら転機になるかもしれない)
自分にとってはいわくつきのイベントであった。
つーかカンパ制のホームパーティーだった(笑)。
それでも不満が無いのは、彼が事前に宣言していたから。
つまり、狙って行われている逸脱だからである。
それが彼のやりたいことなら興味があるし、関わりたい。
逆に客としてはちょっと勘弁!!!
観て来てはいない。
奉って来たのです。
システムはいつも通り。入口に空のティッシュ箱が置いてあり、客は入れたい額だけ入れて帰ればよし。お賽銭みたいなものです。いつも何かしらの現物支給が紛れています。前回はベーゴマでした。別途、カンパ200円以上を払うと飲食物が際限なく支給されます。今回は暑さに講じてアイスキャンディが登場。一人で5本くらい食べた人々がいるのにそれでも用意された数の半分以上が残りました。
そこで起きた出来事に関してはどう説明すれば上手く伝わるのか判断しかねるのですが、とりあえず最も近しいであろう言葉を探すと「ちょっとした乱交パーティ」。男女とかそういう垣根は存在しません。とにかく、乱れて交わる。恍惚の表情を客が舞台上で…。おっと、これ以上はネタバレにて。