満足度★★★★
平和な時代のありがたさを痛感
太平洋戦争末期、鹿児島の陸軍航空隊知覧基地近くで富屋食堂を営み“特攻の母”と呼ばれた富濱トメとその家族、および宮川三郎ほか特攻隊員たちを描いた実話ベースの物語。
間もなくその命を散らせに出撃することが決まっている若き特攻隊員たちの姿が切なくてほぼ終始眼が潤みっ放し。また、たとえ女学生であっても米軍の攻撃対象になりやすい基地への勤労動員があるワケで、今さらながらに平和な時代のありがたさを痛感。
忘れてはいけない、伝えていかなくてはならない戦争の悲惨さを訴える作品として、今後も機会あるごとに再演して欲しい。