満足度★★★★★
打ちのめされた。心をぐちゃぐちゃにされた。花粉症の鼻水が最後は涙混じりの鼻水だらだら。なんというかもう凄い素晴らしかった。凄い好き。
舞台上にはどうにもならない人や他人の気持ちを思う余裕の無い人、生き返れない人と自分勝手な人ばかりなんだけど、COCO'Sとか絶妙なワード選びの台詞やキャラクターで凄い笑えて、バランスが取られつつも感情も揺さぶられて軽妙な世界観に言葉の重さが浮き立つ
上段、下段左、下段右と3つに分かれた舞台や登場人物の呼び名、年齢とか、中盤でつながった時にまさに目に飛び込んできていた情報がリンクして、一気に心だけがトリップする感じで、「あぁ、あぁぁ」としか言えないやや哀しい寄りの感情が押し寄せてきた
『ララランド』に「見習え!」と思わず言いたくなる戯曲の丁寧さ。二つの時間軸に対して三つの部屋を用意する演出も見事だし、クイーンなど曲の使い方もよい。感情が年月を経てシンクロする様が感動的だった。
満足度★★★★
物語が繋がり始めた時の巧さに感心。みんな真っ直ぐが故に絡まっていく関係性が切ない。三澤さき、髪切ってから初めて観た。印象が全く違う。凄く良くて、良過ぎて、ずっと注目。髪長い時も好きだったが、今が凄くよい。髪の印象がない方が、彼女の魅力が出るのかも
満足度★★★
観てきました。
面白かったです。
いろいろな形で表現されてますが愛なんですね。
それとアカデミー賞でドタバタがあった、あの作品へのオマージュを感じました。
作家さんが映画好きなんでしょうね。
満足度★★★★
最近だと日本のラジオ「ムーア」での不気味な連続殺人鬼夫婦が印象的だった三澤さん、
まさか中学生役がこんなにイケるとは、一番驚きました。
今回も「過去と未来」未亡人の母と、同じ道を辿りそうな娘の世界を、
徐々に繋がるような演出で、隣家の騒動も描きながらどことなくふんわりと描き
笑ってしまう演出部分もあって、楽しく拝見できました。
野田さんの真面目な変態っぷりも見事ですが、ミツコ(母)キホ(娘)視点で
かなり違う人生になってるなぁと、終盤は複雑な思いで拝見しました。
QEENの「 I Want To Break Free」自由になるのは、難しい事です。
寂しさって怖いです。
※ブログUPしましたが、ヤフブロはTB張れなくなりました。
満足度★★★★
鑑賞日2017/03/08 (水)
3年前に夫を亡くした女流作家「先生」と、その「お母さん」。母の「兄さん」。家政夫の、バツイチ・中年男性「アカギ」。女流作家の親友「エリ」。
以前に夫を亡くした「ミツコ」と、娘の中学生「キホ」。「ミツコ」の親友「ハナ」に、「ハナ」の彼氏「セイ」。「ミツコ」や「キホ」と交流のある、前妻に先立たれた夫「ヒロシ」、若い後妻の「シズカ」、前妻の子・大学生の「ソノヤ」の一家。
これら2つのグループを交互に描きながら、おはなしは進行していきます。
グループの関連を暗示するような伏線を輪唱…いやカノンのようなセリフ回しで張りつつも、基調は終始ノンビリムードで、客席から笑い声も聞こえて来る前半。
ですが、そうした雰囲気も、一連の伏線に象徴される、作劇上の「仕掛け」が観客に明らかになった終盤からは…隣りの女性客の嗚咽が止まりません。オッサンのオイラですら、ワサビが鼻にツーン、な心持ちになりましたし。
随分と凝った作りの「理」の芝居だと思います。ですが、「理」に勝ち過ぎず、(「ミツコ」の考えに共感できるかどうかはさておき)内容自体はわかりやすい。そして、ラストシーンで、観客の皮膚感覚に伝わってくる「情感」…。
個人的嗜好で恐縮ですが、良い舞台を見せてもらったと感謝しています。
おっと、最後の最後で蛇足をひとこと!昨年の『量子的な彼女』での「部活の顧問」役以上に、どうしようもなく情けない…でも、どこかシンパシーを覚える(苦笑)、とある役柄を熱演の横手慎太郎さんにも感謝デス!