木に花咲く 公演情報 木に花咲く」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
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  • 満足度★★★★

    ■約75分■
    不気味な粘っこさと緊張感が途切れない、引きつけるお芝居。別役には会話劇のイメージがあるが、本作では役者の身体表現もまた多くのことを訴えてきた。

    ネタバレBOX

    串尾一輝の老婆役が見事。変幻自在な演技に魅入られた。
  • 満足度★★★★

    面白い。75分。

    ネタバレBOX

    孫のヨシオを溺愛するおばあちゃん(串尾一輝)と、ヨシオの両親(小寺悠介・植浦菜保子)らの話。友人はいらない、自分がヨシオを一番理解しているというおばあちゃんだが、ヨシオはおばあちゃんを刺し、失踪、自殺してしまう…。
    異様な家族ともいえるし、けっこうありがちな家族でもあるのかな。ばあちゃんの特異な性質に目がいくが、それぞれの家族の心の向き方が面白いのかな。ヨシオの日記のくだりで、ばあちゃんの偏愛加減がMAXになるけど、ヨシオの気持ちはどこに向かってたのかな。最後に自殺したのは、憎むことができなかったからなのか、自身を憎んだからなのか。なんか、心くすぐられる作品だった。
  • 満足度★★★★

    多くの別役実作品とは異質でした。

    ネタバレBOX

    虐めに遭った少年が庇ってくれていた祖母を刺し飛び降り自殺する話。1979年に実際に起こった朝倉少年祖母殺害事件をモチーフにして作られた作品。

    作者は虐められる側にも問題があるとの見解を父親に言わせていました。単純に虐める側が悪いのだと徹底するところまでには至っていないように感じられました。今となっては虐めを扱った作品としては古いのかなと思いました。そして、この作品を今取り上げる感覚も古いのかなと思いました。

    舞台上には桜の花があって、桜の下には死体があるという台詞もあり、少年が自殺することを暗示していましたが、その通りに少年が自殺したのは単純過ぎでした。恨むことが生に繋がる、少年には恨み続けてでも生きていてほしかったです。

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