1万人のゴールド・シアター2016  『金色交響曲~わたしのゆめ、きみのゆめ~』 公演情報 1万人のゴールド・シアター2016 『金色交響曲~わたしのゆめ、きみのゆめ~』」の観てきた!クチコミ一覧

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  • 平日の15時開演で1回しかない公演。
    普通に考えて行くのはムリだと諦めていたが、当日行けそうになったので、とにかくさいたまへ向かった。

    当日券の座席は一番後ろだったが入れた。
    観客はこの日舞台に立つ、ゴールドシアターの年齢とほぼ同じの印象。
    その付き添いに来ている人たちが平均年齢を下げていたぐらい。
    仲間や家族が出るから来た、という人がほとんどではなかっただろうか。

    演劇と言うよりは事件、と思っていたが、「演劇」だった。

    ネタバレBOX

    結局何人出演者が揃ったのは知らないが、さいたまスーパーアリーナの床が人で一杯になるぐらいの出演者はいた。

    オープニングでは出演者が自分語りを始めた。
    そして「娘を死なせてしまった」という語りに、一瞬引いたが、これにはハメられた。
    そう、これは『ロミオとジュリエット』なのだ。
    「やられた!」と思った。なかなかの導入。

    しかし、蜷川幸雄さんのことを伝えたいためか、オリジナルのゴールドシアターが登場して、その生い立ちを説明するところでは、せつかくの勢いが削がれてしまった。
    もっとスマートにできなかったのか。
    スーパーアリーナという大会場で、ちまちまと「俺たちがホンモノのゴールドシアターだ」もみたいなやり取りはどうも合わない。

    本編は思った以上に『ロミオとジュリエット』で、ネクスト・シアターによる斬り合いも小さく見えないぐらいに良かった。

    こまどり姉妹の歌歌がいい。

    全員が舞台の上(アリーナのコート)に出てくる姿はやはり圧巻。

    ラストにはタイトルそのままで「自分の夢」を語る出演者たち。
    彼らは、いわゆる高齢者なのだ。
    彼らの語る「夢」という切り口に、ハッとさせられた。
    夢には年齢は関係ない。

    夢があること、夢に向かうことが大切であるという、当たり前のことに気づかされた。
    ロミオとジュリエットに順番で扮したゴールドシアターの役者さんたちが、スーパーアリーナの広い会場と観客席に叫んだ台詞は、それぞれの台詞の内容そのものよりも、そうした「夢」への「宣誓」として聞こえた。

    次は2020年、オリンピックのときの公演らしい。
  • こまどり姉妹カッコいー
    埼玉県が指揮を取って県の施設を使い、プロの演出家、俳優、スタッフによる全力のサポートを受けながら、県民が楽しむ参加型イベントだと思うと、とても、とても贅沢。
    蜷川幸雄さんが彩の国さいたま芸術劇場でシェイクスピア戯曲を上演し続けたこと、さいたまゴールドシアター、さいたまネクストシアターという劇団を育てたこと、それらに関わってきた人たちが、今もさいたまに集って演劇創作をしていること…。その総まとめのようだった。そして、ここから何かが始まるんだと思った。

    ノゾエ征爾さんの優しさを受け取った。

    ネタバレBOX

    ラジオ体操第一を全部やったのは、準備運動だったんだろうな…誰も怪我なく、無事に終わっていますように。
    「ボレロ」が流れる中、人々の列がやがて巨大な渦になっていく最後に感動。

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