実演鑑賞
東京文化会館 大ホール(東京都)
2016/12/10 (土) ~ 2016/12/11 (日) 公演終了
上演時間:
公式サイト:
http://www.t-bunka.jp/sponsership/spo_161210_11.html
川端康成の『眠れる美女』がオペラに! だけでも驚きなのに、作り上げたのはベルギーの人! 『眠れる美女』をどう読み解き、舞台化するのか興味津々だった。
満足度★★★★★
0 2017/01/11 05:39
期間 | 2016/12/10 (土) ~ 2016/12/11 (日) |
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劇場 | 東京文化会館 大ホール |
出演 | オマール・エイブライム、カトリン・バルツ、長塚京三、原田美枝子、伊藤郁女、原千裕、林よう子、吉村恵、塩崎めぐみ |
作曲 | クリス・デフォート |
演出 | ギー・カシアス |
料金(1枚あたり) |
3,000円 ~ 13,000円 【発売日】2016/06/04 S:13,000 A:10,000 B:8,000 C:5,000 D:3,000 |
公式/劇場サイト | ※正式な公演情報は公式サイトでご確認ください。 |
タイムテーブル | 12月10日(土) 15:00 12月11日(日) 15:00 |
説明 | 川端康成の異色作 衝撃のオペラ化! 2009年にベルギー・モネ劇場で初演。その後ヨーロッパ各地で上演され、高い評価を得たオペラがいよいよ日本上陸! あらすじ 〈第1夜〉 館の女主人は老人に娘が眠る寝室の鍵を手渡す前に、娘を起こしてはならないと強く言い聞かせる。老人は寝室に入り、裸で眠る娘を見てその傍らで横になる。娘の胸の匂いが老人の最初の思い出を呼び起こす。自分の娘たちが赤ん坊だったころの思い出。そして、初めて女性を抱いた思い出。 〈第2夜〉 老人は女主人に客は娘に対してどこまでの行為が許されるのかを尋ねる。「眠っている娘に添い寝する」ことだと女主人は答え、今夜の娘は前回と比べて経験が浅いことを伝える。 コーラスは今夜の娘を賛美。館の掟を破りたい欲望が老人を刺激する。娘を揺すったり、激しく動かしたりして起こそうとするが、処女のしるしを見る。娘の純潔を奪うことによって娘にもたらす悲劇を考える。成熟した自分の末の娘を思い起こす。この娘の体のメロディーは生命と永遠の眠りを表現する。何年も前に忘れることのできない二夜を共にした女性を思い出す。あれが最後の女だっただろうか。また、娘に酷いことをしたいという欲望がわき上がる。たとえば首を絞めるような。しかし、美しい裸体を目の前にして老人はおもわず泣いてしまう。永遠に眠りたいと願う。 〈第3夜〉 3回目に訪れたときに、老人は館で誰かが死んだことをほのめかし、女主人になぜ遺体を夜中に運び出したのかを尋ねる。自分に同じことが起こったら、運び出されたくないと言う。女主人は黙って鍵を渡し、今回は2人の娘が待っていることを伝える。2人のうちの大柄な娘を眺め、ハンカチで娘の汗を拭う。そうしていると、昔若い娘の赤い口紅を拭ったことを思い出す。次にもう1人の娘を眺め、「この娘が私の最後の女だったか」と思う。また別の思い出が浮かび上がる。花が咲き乱れる庭で母親が自分と若い妻を迎えてくれる。母親は初めての女。母の姿が次第に母の死へと変わっていく。大柄な娘が息をしていないことに気づき、夢想から引き戻される。女主人が部屋に入ってきて娘を抱き上げる。「死んでるはずがありません。お休みください。」そう言って娘の体を運び出す。老人はその場に立ち尽くし、絶望に満ちてもう1人の娘の体を見つめる。 (マリアンヌ・フォン・ケルホーフェン) |
その他注意事項 | ※未就学児の入場はご遠慮ください。 |
スタッフ | 原作:川端康成 台本:ギー・カシアス/クリス・デフォート/マリアンヌ・フォン・ケルホーフェン ドラマトゥルク:マリアンヌ・フォン・ケルホーフェン 指揮:パトリック・ダヴァン 振付:シディ・ラルビ・シェルカウイ 演奏:管弦楽:東京藝大シンフォニエッタ 美術:エンリコ・バニョーリ/アリエン・クレルコ 照明:エンリコ・バニョーリ 映像:アリエン・クレルコ 衣裳:ティム・ファン・シュテーンベルゲン 舞台監督:菅原多敢弘 主催:東京文化会館(公益財団法人東京都歴史文化財団) 後援:ベルギー大使館 東京文化会館ザ・イヤーパートナー:上野精養軒 助成:平成28年度文化庁劇場・音楽堂等活性化事業/公益財団法人朝日新聞文化財団 |
2009年にベルギー・モネ劇場で初演。その後ヨーロッパ各地で上演され、高い評価を得たオペラがいよいよ日本上陸!
あらすじ
〈第1夜〉
館の女主人は老人に娘が眠る寝室の鍵を手渡す前に、娘を起こしてはならないと強く言い聞かせる。老人は寝室に入り、裸...
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