満足度★★★★
幻想劇団まほろ「庭と自ら」、箱庭療法というテーマと、オブジェクトをつかう演出の自然な組み合わせが効果的な、三場構成が特徴的な舞台。まったりと掘り下げる心の闇、共依存の果ての崩壊、観測者の無力・無常感。演出が自分ならではの武器を活かした作品。
満足度★★★★
鑑賞日2016/10/16 (日)
下手・中央・上手の3つの舞台を行ったり来たりして、その関係性を色々想像させながら進む展開。箱庭療法をモチーフに、実際に治療を受ける「下手」、箱庭の中のイメージと思しき「中央」…に対し、残る「上手」に私は色々想像を逞しくさせられました。
並行した別のモチーフなのか、箱庭による創作物なのか、時系列で直結する過去なのか・・・を揺れながら観てました。終盤のタネ明かしはやや性急な気もしましたが、必ずしもイメージが一致しない3人の女優で実質3人1役の構成になっているのは新鮮で、だからこそ、色々と想像の余地が発生したのが面白かったです。