庭と自ら 公演情報 庭と自ら」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
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  • 満足度★★★★

    幻想劇団まほろ「庭と自ら」、箱庭療法というテーマと、オブジェクトをつかう演出の自然な組み合わせが効果的な、三場構成が特徴的な舞台。まったりと掘り下げる心の闇、共依存の果ての崩壊、観測者の無力・無常感。演出が自分ならではの武器を活かした作品。

  • 満足度★★★★

    鑑賞日2016/10/16 (日)

    下手・中央・上手の3つの舞台を行ったり来たりして、その関係性を色々想像させながら進む展開。箱庭療法をモチーフに、実際に治療を受ける「下手」、箱庭の中のイメージと思しき「中央」…に対し、残る「上手」に私は色々想像を逞しくさせられました。
    並行した別のモチーフなのか、箱庭による創作物なのか、時系列で直結する過去なのか・・・を揺れながら観てました。終盤のタネ明かしはやや性急な気もしましたが、必ずしもイメージが一致しない3人の女優で実質3人1役の構成になっているのは新鮮で、だからこそ、色々と想像の余地が発生したのが面白かったです。

    ネタバレBOX

    そんな脚本の仕組みの面白みを剥がすと… 母の箱庭を飛び出した少女が、外に自分の箱庭を見出し、結果として母と同様に対象に裏切られる辺りも非常に皮肉的。
    しかもそれを箱庭を造って認識する辺り、とても意味深。いったい何が「大丈夫」なのだろうか… マリーならずとも、彼女の行く末が心配になる結末でした。闇を感じさせてくれる点で、もちろん、こちらも面白い。
    そうそう、当日パンフに付いた心理学用語集はとても有難かったです。

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