満足度★★★
小泉瑠美(長谷川るみ)さん出演。
8人のうち7人にドラマがあります。みんな深刻なドラマです。
いくつかの「死」の描写があります。日常の中、驚くほど突然にやってきます。
面白いことは何もなく、暗い重い話でしたが、引き込まれました。
小泉瑠美さん、らしい母親役がはまっていたと思います。
満足度★★
期待し過ぎ?
どこが「口紅」だったんだろうと思ってしまったので、終演後スタッフさん(の中でも偉そうな方?)に聞いてみたところ「作者はタイトルには意味は無いと言ってますので、ご覧になった方次第です」と言うような回答でした。説明からもっとスリリングな縺れた展開を期待していたのでしたが、そうでもなかった。あのすごく間の悪い会話は、本当に日常なのだろうか。
満足度★★★
憶測
演出の狙いがわからないでもないが、あまりにも不愉快な会話が続く。曖昧な言葉に適当に反応する。聞いているふりで聞いていない。同調しているようでも相手を近づけない。主語のない会話。同じ場所にいても、同じ空気を吸っていないような、ひとつ膜を張って会話しているような・・・・・。そんなリアルにありそうな会話が続く。人のことは言えない。私もかなりその傾向はある。しかし、延々と妙にずれた会話を聞いていると、不愉快さが鎌首をもたげてくる。ざわざわとしたストレスを感じた。題名の「口紅」。インストラクター達の会話の中に唯一出て来るシーンがある。これが多分、この話の人々を表す全てではないかと思った。ゆがみのある人々。それが口紅が落ちていくように、少しづつ本当の姿を曝け出していく。他人には見せなくてもいいものが露になっていく。よそ行きの顔で、日常を過ごすことに、慣れてしまっているはずだった者達。しっかりと口紅を塗り、過去の記憶を隠して、または忘れていたはずなのに、ひとつの出来事から拭い取られるそれを表していたのだろうか・・・・・と、もしくは逆にしっかりと口紅を塗った事で、言えなかった過去を口に出来たのではないかと・・・・・そのどちらも有りで、そのどちらでもないのかもしれない。いつもの自分がどこにいるかで決まるのだろう。まぁ勝手な憶測。作者の本音はわからないが。
満足度★★★★
お見事!
イラつく、ムカつくの自己チューな人たちの噛み合わない会話劇なのだけど、実に面白くてのめり込んでしまいましたね。人の振り見て我が振り直せってカンジで、何となく自己反省。
満足度★★★★
後味の悪さの表現
普通の人の嫌な部分を増幅して表現するとああなるのかなあ。微妙なディスコミュニケーションに違和感を感じっぱなしの2時間。そういうのが好きな人には最高の作品ですが、スカットさわやか系が好きな人にはおすすめしません。