満足度★★★★★
エネルギー満載!
題名から推察されるか、あの「白雪姫」からヒントを得た作品だと思うが、見てみるとエネルギーからして、ものすごいことになっている。狭い舞台に10人ほどの大人が踊り狂い、汗を吹き出し、何と純粋な童話をやってのけているのである。
彼らは全然物おじせず、ファンタジーを演じ切る。かなりグレーかかったファンタジーではあるが、どんどん燃え上がる。大の大人が悪びれず童話を真正直に演じるのだ。これほど素晴らしいことはない。これほど真正面すぎることはない。これほど風を切って前を進んでいる爽快感を感じることはない。
そう、みんな演劇が大好きなのだ。好きで好きで仕方がないのだ。そんなパワーが観客席になだれ込んでくる。ものすごいエネルギーであります。
東京の下北沢、演劇のメッカはまさにるつぼのように燃えております。
満足度★★★
ちょい妙な感じのファンタジーでしょうか
独特の劇団カラーを既に確立してるらしい感が半端なかったです
う~ん
はまる人は はまるし~
そうでない方々は それなりに~
という感じを受けました
軽食つまみながらの
テーブルショーが似合いそうな感があったかなぁと
思えた約1時間50分の作品です
満足度★★★★
夏と冬
日本には四季がある。仕事でよく訪ねるインドネシアには夏しかない。この作品は、日本人ならではの感性をフルに活かし、農耕民族の歴史を大切にした古典的ストーリー。さらには、観客参加型の、最後まで飽きさせない作り込み。受付の対応から、最後の面会まで、細部にわたり、工夫と心遣いを凝らした丁寧な演出に大変好感を持った。「やさしいひとになりたい」と願って作られた脚本・演出だけあり、観劇後、自身のこころもあたたかくなったような気がした。「よいstageには、よい魂が宿る」を実感したstageだった。
満足度★★★★
入魂のファンタジー
閉ざされた少数民族の中、魔女としての業を背負い、それに翻弄されながらも生き抜こうとする母娘を中心に描いた骨太な現代のおとぎ話。
独特な劇団カラーに好き嫌いは別れるかもしれません。
ですがもし、ちょっと苦手かなーと思ったとしても積極的に劇中世界に集中すれば、めくるめく場面のひとつひとつにストーリーの肉付けが巧く工夫されていて、逆に段々と病みつきになってしまうかもしれない不思議な魅力を持った劇団だと思いました。
「3歳の子供からお年寄りまで」が謳い文句ですが、特別解りやすくそちらにすり寄った感じは無く、普通に大人も楽しめる創りになっていたと思います。
実際、お子さんもいらした様ですが今回は特にグズリ問題を感じる事なくよかったです。
特筆すべきは魔女の母親役の石橋和加子さん(作・演出者でもある)。
カリスマ占い師?はたまたドラッグクイーンかという堂々たるいでたちで他の役者さんが皆ひよっこに見えてしまうほどの存在感。
今作のパワーバランスも決して悪くないのですが(実際皆さん熱演でしたし)もしも、この女優さんと対等に渡り合える女優さんがもうひとり存在したら、とんでもない化学反応が起きるのではないかという想像をしてしまいました。