満足度★★★★
夜の部
夜の部は、4演目と言うか、口上があるので、実質3演目。
先ずは名作「外郎売」
松緑さんが、外郎売実は曽我五郎を演じ、亀三郎さんが曽我十郎、歌六さんが工藤祐経と言う布陣。
個人的に松緑さんの言い回しが体に合わないので、何となく軽い感じですが、作品自体は面白かった。
続いてやっと「口上」
藤十郎さんを筆頭に幹部役者の面々が口上を述べて行きますが、菊五郎さんが例のネタでお笑いを取った他は真面目なお話。
我當さんがギリギリで可哀想だった。
演目に戻り次は「熊谷陣屋」
芝翫さんの熊谷直実、魁春さんの相模は本当にお見事。
いつ観ても良い作品です。
最後は玉三郎さんの「藤娘」で締め
本当に素晴らしい演舞でした。
満足度★★★
昼の部
中村橋之助、改め、八代目 中村芝翫親子の襲名披露公演の第1弾
お披露目公演直前に、新芝翫さんのチョンボでケチがつきましたが、そちらも劇場内ではお笑いに。歌舞伎座の入り口では、奥様の三田寛子さんがご贔屓さんに挨拶頑張ってました。
それで、昼の部は4演目。
最初は「初帆上成駒宝船」で、四代目中村橋之助、三代目中村福之助、四代目中村歌之助の襲名を寿いでつくられた新作舞踊。三兄弟で頑張ってますが、まだまだな感じ。
2演目目は七之助さんの「女暫」。これは七之助さんが見事で、とても良かった。玉三郎さんばりに大きな演技で、玉三郎さんの後継として十分見ごたえありました。
3演目目は「お染 久松 浮塒鷗」
児太郎さんのお染、松也さんの久松、菊之助さんの女猿曳で、児太郎さんと松也さんがとても良かった。
最後は、「幡随長兵衛」
ここでやっと新芝翫さん登場。菊五郎さん等の幹部役者も登場し、やっと本格的な演目。河竹黙阿弥の名作で、演目は良いけど、そんなに上手い感じはしなかった。
襲名の4人以外はとても良かったですが、主役の4人が全体的に薄い感じの昼の部でした。