満足度★★★★
鑑賞日2016/11/30 (水)
11月30日の初日に行って、ちょいと心揺さぶられたもんで、12月6日のソワレも観て来ました。メインキャラの4人のストーリーを軸に、幾つものサブストーリーを絡ませた群像劇。それらのストーリーは、かなり大胆に枝葉末節をそぎ落とした状態で、客席に提示されます。
初日の舞台が終わった後、観客の声に耳をそばだててみると「途中からついていけなかったワ(苦笑)」とおっしゃる方もチラホラ。ただ、同じ方の口から、ほろ苦さ混じりの郷愁に浸った旨の感想も漏れて来たのが印象的でした。
2回目の観劇。上述の通り、群像劇なもんで、メインないしはサブストーリーに登場する大勢の「誰か」のうち、自分と似た(あるいは親近感のわく)人物に自然とフォーカスが当たります。
私にとっての「誰か」は、生真面目な学生時代を送った割には、30代の今、あまり人生がうまくいっていない様子の藤代クン、というキャラ。
この舞台では語られることのない、更なる10年後はどうしているんだろう…藤代クンに幸あらんことを!
満足度★★★★
久しぶりのオーストラ・マコンドー
過去に二度オーストラ・マコンドーを観たことがある。
一度は吉祥寺シアターで、もう一度は忘れてしまった。
正直、その両方がいまひとつで、そこからこの劇団はもういいやと観なかった。
今年の夏に「ケンとカズ」という映画を観た。
そこにカトウシンスケという役者が主演で出ていた。
素晴らしかったので今回またオーストラ・マコンドーに戻ってきてみた。
この劇団は小さな箱での公演の方が魅力が出ますね。
素直に面白かったです。
満足度★★★★
ぶつかり合う内情
とても怖くて、とても切なかった。
窓のない空間で打ち出される役者たちの全力の。演出家の全開のパワーになんどもなんども死んでしまいそうになった
動作を行わずに顔と声だけでの演技やカメラを使った演出によってみる側の視点が変わって面白かったです。
この団体がもっとストーリーのある芝居を作ったらどうなるのか興味がわきました(^O^)
満足度★★★★★
無題1976(16-266)
14:00の回(晴)。
13:16(戸外で待ち→地階へ)受付、13:31開場。ここは初めてで少し迷う。
真っ白な壁(正面には模造紙が貼り付けてある)とコンクリート床、ベンチシートと椅子席。14:15開演~15:55終演。
「オーストラ・マコンドー」を初めて観たのは「東京の空に(2011/4@王子)」、直近は「カズオ/斜めから見ても~(2014/8@DECO)」但しこれは二人芝居、5作目。
加藤睦望さんが出るというので久しぶりに観に来ました。
お話は「説明」のとおり。どちらかといえば狭い会場でカラダもココロも激しくぶつかり合います。激場版おしくらまんじゅう。
絡み合わない繋がり、大集団でスタートを切った後、どんどん離れてゆく距離感、(運不運)前後であったり、(分岐点)左右であったり、(普通の生活)大人になるということ、書きなぐった想いのほとんどは薄れ、破れ、消えてゆき、記憶から落ち二度と思い出すことはない、そんな風に観ていました。
加藤睦望さんは「さよならシンデレラ/σ^2=1(2011/9@DECO)」「座敷父さんと未来少女(2015/10@市田邸)」「バケホーダイ/月(2016/1@パラータ)」「少しのあいだ眠ること(2016/6@かもめ)」「マルカジット、マーカサイト(2016/10@サニーサイド)」。
カトウシンスケさんは「劣る人(2011/3@サンモール)」「~演劇のススメ~「走れメロス!」@SENTIO)」「片腕(2012/12@森下)」「さくらの会-太宰 治『女生徒』より-(2013/11@やわらぎ)」や今年は「knob(2016/7@EDGE)」。
遠藤留奈さん「第2回ブス会*「淑女」(2011/4@リトルモア)」。
でく田ともみさん「音木商店街物語(2015/9@風姿花伝)」。
鈴村悠さん「荒川、神キラーチューン(2016/6@ウエスト)」。
亜矢乃さん「ナチュラル・ウーマン2010(映画)」「檻の中の懲りない女たち(2010/6@銀座小)」「ハバカリ・ザマin寝覚子SA2010夏(2010/9@スズナリ)」「日本全国奇形鍋(2011/9@雑遊)」「白夜 -BYAKUYA-(2011/10@原美術館)」「ストレンジャー彼女(2012/3@雑遊)」「HEAVEN ELEVEN OF THE DEAD(2012/9@スズナリ)」「その日/比類なき明日の君へ(2013/11@MONSTAR)」
みそじんで観た釣遥子さんが演出助手だった(!)。