満足度★★★★
2つの場面や構図などがリンクするさまなど上手くて面白い。自己肯定の為に人を求めて自分の輪郭を作る話
シベリア少女鉄道の小関えりかさんは燃やして回る人かと思ったら、むしろアイドルだった。チェブラーシカ芸が可愛かった
満足度★★★★
思春期の同性のクラスメイトだったり、母親だったり、姉だったり…相手への愛憎の裏返しともいえる、自己愛と承認欲求に関わるエピソードが幾重にも重なった、ミルフィーユ構造の作品。
随分と巧みな作劇だなあ…最初は脚本の構成にばかり目がいってたんです。
ですが、舞台が進むにつれ、そんな作劇の巧みさよりも胸をえぐるセリフの砲弾!
ど真ん中に豪速球を投げ続けるような、作者のパッションの熱さをより強く意識することに。
唯一、不満に感じた点。
主人公のユリの現代における恋人の設定。
演ずる堺谷展之さんの熱演を認めたうえでなんですけど、男性ではなく、同じ女性にした方が他のエピソードとの調和が取れたんじゃないかなぁ、っと。
とりわけ気に入った点。
ユリの中学時代に起きた不幸な「事件」のパート。
ユリ役の陽香さん、クラスメイト役の尾崎菜奈さん・久門海さんによる、思春期の女子中学生たちの酷薄さと愛情が混ぜこぜになった、アンビバレンスな人間関係。
ノスタルジックな味わいも加味された、その危うい美しさには素直に心惹かれました。