ことばのあや 公演情報 ことばのあや」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
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  • 満足度★★★★

    静かに交わされる会話で進む3作。派手な動きが一切ない中、固唾を呑んで役者の仕草を間近で見守る贅沢な時間。
    舞監兼アフタートーク司会兼ゲストの堀江さん、初見の観客にはなかなか気付けないことを話してくださって、良かったわ~。
    (以下、ネタバレBOXに作品個別の感想)

    ネタバレBOX

    ① 葉桜:感想】半年前にもヨテラシイチで観た。その時に掴みきれなかった空気感が二度目でやっと伝わってきた。共依存とまでは言わないけど、互いに寄り添った母娘の間にぼんやり浮かび上がってくる壁が見えた気がする。たどたどしく自己主張が現れてくる秋葉さんの芝居が良かった。

    ② 紙風船:感想】弦巻楽団「四月になれば彼女は彼は」で劇中劇であった名作を遂に観れた…が、うわ、なんかすごいグサグサくるんですけど。一人で遊んでてゴメンなさいw、既婚者には堪らん空気感やった。モノ言わぬ手が、指が、目が、口元が、台詞以上に雄弁に語りかけてくる、コワイ。

    ③ ヂアロオグ・プランタニエ(対話):感想】下衆な言い方すると、三角関係にある女性2人の駆け引きの会話なのだけど、演出が独創的。話者2人はセリフに専念して隅に立ち尽くし、一人の女優がその"依り代"となって真ん中でスポットライトを浴びる。
    原作を知らない私は、すっかり 「脳内に二人の人格を住まわせる主人公のサイコホラー・ラブコメ」 の可能性に囚われて、楽しくも困惑したひとときに身を置きました。いや、かなりマジで。演出ひとつでお話の可能性は無限に拡がるのねぇ。勿論、演出意図とは全く異なる想像をしていたことがアフタートークで露見。

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