マルカジット、マーカサイト 公演情報 マルカジット、マーカサイト」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.7
1-15件 / 15件中
  • 満足度★★★★

    宇宙飛行士
    宇宙飛行士の募集条件(無性愛者)でもいつか性の欲望にかられてしまう人間のさががと性欲かられた人間と無性愛者とのやりとり、うまく演出・演技されていてとても面白かったです。

  • 満足度★★★★

    楽しめました
    ライトSFラブコメって言っていいのかな。閉鎖空間での性愛の目覚めがテンポよく進んで、実に面白い。自分の観た回は満員の観客でキツキツでしたが、話に集中できて、上演時間があっと言う間でした。

  • 満足度★★★★★

    夢とロマンと大爆笑、でも学術的です
    とっても愉快なドタバタコメディでした。

    ネタバレBOX

    去年英国で火星から数百年前に火星からエジプトに来た隕石にオパールを発見しました。オパールは水分を含んだ石として知られています(あの玉虫色の輝きはその水分の影響です)。劇中にその会話があり、昔から言われた火星人の可能性を伺わせる“夢とロマン”を感じました。タイトルのマルカジットとマーカサイトは黄鉄鉱、白鉄鉱と言われる同じ化学組成の石であります。マーカサイトは「自分に革命を起こす」という言葉があるそうですが、本作の中心に据えられた意味合いを強く感じました。無性欲者たちがその効用により自己変革を起こし痴情に走りまくります。しかし元が“鉄”なだけにロケット内の酸素により酸化し、効果が薄れていき・・・というストーリーです。一見ドタバタコメディと思えますが、実は鉱物に関する知識とそこから生み出される豊かな発想がなければ成立しない作品です。
  • 満足度★★★★★

    無題1946(16-236)
    17:00の回(曇)。

    16:32受付、開場、初日に観ているので2回目、千秋楽、この回も満員。17:01開演~18:32終演、2列目に座ってみました。

    初日は怒涛の展開についていくので精一杯でしたが2回目では、加えて実に見事な構成と役者さんの熱演に改めて芝居の面白さを実感。

    オープニングの曲(1955年にヒット)は、先日読んだ「ザ・ビートルズ・サウンド 最後の真実」でも少し触れてあり、そのビートルズのレコーディング風景は、偶然さえも(2回目でも信じがたいこの繋がり)呼び込む様が生き生きと描かれていました。90分のなかに盛り込まれたエピソードに無駄はなく、楽曲の使い方も巧い。夢から醒めたあとのオチも見事。

    本作のオープニングは宇宙時代とロックの時代の到来を象徴しているようでした。

    「火星」といえば「火星年代記(ブラッドベリ)」「異星の客(ハインライン)」「火星の砂(クラーク)」「スターレッド(萩尾望都)」...そして本作。


  • 満足度★★★★★

    あ~あ 面白かった!!!
    笑い転げて?いるうちにテンポ良く舞台は進行・・・90分が凄く短く感じました。大変に楽しめました!!!

  • 満足度★★★★★

    面白い
    初見の劇団さん。名前も聞いたことがなかった。でも,こんなに面白い芝居をやってくれるなんて。だから小劇場の芝居は油断できない。最初からグイグイ来るし,おかしさは途切れないし,背もたれもなく,座席も狭いけど,90分という時間だし,何よりも芝居にのめりこんでるし,とても楽しい観劇でした。

  • 満足度★★★★★

    不思議な空間
    宇宙の話なのに、劇中BGMは2001年宇宙の旅公開以前の時代の昔のロックばっかり。近未来感が相殺されて、新しいんだか古いんだかよくわからない雰囲気。広いんだか狭いんだかよくわからないし、メタフィジカルなんだかフィジカルなんだかもよくわからない、超不思議な作品でした。

    壮大なミッションを穢しちゃうのではないかってことで質問出来ない宇宙での性欲ですが、NASAとか絶対に考えてるはずですよね。非常に重要な問いだと思います。

    ネタバレBOX

    最後のオチの記者会見のシーン、笑った。
  • 満足度★★★★

    「コイシサ」買います!
    火のつく星で真っ赤な石をかじる。”極”のつく環境は石より重い意思を目覚めさせるのだろう。マーズはながーいモジモジ・タイム。「歴史が始まる」見せ場の長回しで5人の魅力がほんのり染まり出す・・・ それからの'進化'は一気呵成、下世話に堕した帰還はたっぷりの O2 を感じさせた。船内の窮屈さは尻の痛みをガマンしつつ体感(?)した。

  • 満足度★★★★

    近未来の世界と現代人
    説明...宇宙飛行士は性欲が強い というイメージ。同時にヒーロー(HERO)でもあるような。その人間性を分析、いや分解すればHEROはH+ERO(エロ)である。そして「英雄、いろを好む」という言葉も聞く。どちらにしてもスケベのような...。

    本公演、タイトルは人間の三大欲(性欲)と「石」という硬いを掛け合わせた、または何かに準(なぞら)えるような描き方であった。序盤は少し緩いテンポであったが、火星パワーストーン採掘を決定した以降は、テーマをしっかり意識した内容になっており面白かった。
    (上演時間1時間30分)

    ネタバレBOX

    この劇団は、人間の三大欲をテーマに公演と続けているようで、前作が”睡眠欲と鳥”、次回が”食欲と花”を予定しているという。
    さて、三大欲のうち、睡眠と食欲は生命に直結するが、性欲はその危険は少ない。しかし、睡眠(健康)と食欲が確保できれば、性欲はその頭をもたげてくる。

    物語は、近未来の私企業による火星での宝石、もしくは新宝石の採掘および火星での生活環境実験といったもの。その火星にあるオパールを採掘し、地球への帰還間際に発見したパワーストーン(マルカジット、マーカサイト)の更なる採掘を行うため、帰還を2年6カ月延長した。その期間にパワーストーンの不思議な力で性欲を感じるようになる。今まで経験せず、思念・観念として捉えていたことを実践し、その現実(結果)として妊娠する。同時にパワーストーンの力は、酸化という現象によって、その輝きは失せる。性欲の抑制またが減退をパワーストーンの輝きを通して表現しており、分かり易い。

    物理宇宙と現実宇宙(下半身)の世界を出現させ、そこでは現実(愛)などなく、生殖行為も覚醒しない。精神をコントロールしミッションに集中させる。その現れとして各人に専門分野を負わせている。しかし、それをも乗り越えて押し寄せる(性)欲望を抑えることが出来ず、感情・肉体が支配される。その過程を面白可笑しく描き、知的エレガンスならぬ「痴的」行為をテーブルの上、下で繰り広げる。
    Hey Baby...シーン転換の際、テーブルの上で観客に呼び掛ける台詞。暗転などを多用せず、観客の気を逸らさない工夫をしており好感が持てる。また、作庭の際、使用する丸石(色付けあり)を多く用い感情表現するのも巧い。

    ラスト...地球への帰還後の記者会見で、AVタイトルの台詞を連呼していたようだが、これには痴性しか感じられず、逆にここは知性を持った締め括りにしてほしいところ。

    次回公演を楽しみにしております。
  • 満足度★★★★★

    面白かったです
    ストーリー・演出・演技・音楽共に、とても良く、すごく面白かったです!笑える場面、ちょっと緊張感のある場面、ドタバタの場面・・見所満載でした。テンポも良く、役者さん達の熱演で、あっという間の時間でした。若い感性とパワーの溢れる素敵な舞台でした。希望者には、上演舞台の台本が貰えるという(QRコード・URL)太っ腹です。大満足の舞台でした!

  • 満足度★★★★★

    ポテンシャルの高さに星5つ
     先ず扱っている素材が石であることに注目したい。(追記後送)

    ネタバレBOX

    一応パワーストーンというコンセプトで括っているが、本質が石であることに変わりは無い。石に注目できるのは詩人の感性である。何故なら石こそ生きた歴史、宇宙の無限の歴史の一端をその体内に留め置くことのできる、見る目の無い者には決して注目されることが無いほどありふれ何処にでもあると錯覚させる歴史の証言者だからである。無論、その歴史は、何年、何十年、何千年などという短いタームではない。何億年、何十億年にもまたがり得る歴史である。総ての恒星が、核反応炉であるのは、今や常識であるが、宇宙のガスが蝟集し、塵がコアを形成し強い重力を持つようになって更なる塵を集め巨大化してゆくとき、その内部は猛烈な圧力と熱によって様々な反応を生み出す。褐色矮星で中心温度が250万Kを超えると核融合が起こり、更に、1千万度を超えると恒星となる。星の命がその質量に応じた最後を迎える段階で白色矮星、超新星などの形態を取り、超新星爆発などを経て、更なる物質を作り出す。そのうちの一部が核分裂を起こすウラン235などである。太陽などの恒星では、水爆に近い原理が働いて核融合が起こっているが、猛烈な圧は高温を生じ、物質はどろどろ状態である。さらに猛烈な圧と高温は、臨界を引き起こすには充分な条件を具えていると考えることはできる。そして一度核融合を起こせばそれを簡単に止められないのは、たかが人間の発明した核分裂利用の原子炉を見ても明らかである。恒星の質量が齎す結果は、人間などの作り出すエネルギーとは桁がまるで違うことは、どんなに科学的知識の無い現代人にも明らかであろう。まあ、今作を観るには、この程度の科学的知識と物理学に対する興味はあった方が良い。無論、詩人的な感性も同時にである。開演前には宇宙に関する様々な情報が音声で流されている。相対性理論の時間概念だとか宇宙飛行士に纏わる話題、宇宙船乗組員と地球のスタッフとの交信などだ。
     こんな話をするのは、今作の展開する場所は火星だからだ。パワーストーン販売を手掛ける企業が、火星にたくさんあると見込まれるオパールを梃に、更に貴重な原石の発見を目指してプロジェクト開発チームを送り込んだのである。だが、宇宙開発の進んだこの時代、宇宙空間で暮らす人間の性欲の問題が大変重要なものとしてクローズアップされていた。狭い宇宙船で長旅をすれば毎日顔を合わせる男女の間に恋が生まれるのは必然と言ってよく、結果、子供ができる。然しオゾン層などに守られていない宇宙空間での妊娠、出産、育児などには地球上では考えられない程の放射線の影響がある。放射性核種の影響に関しては年のいかない程感受性が高いという問題があり、乳幼児に各核種の与える遺伝的影響は計り知れない。また、恋愛関係に無い者が、レイプ被害を受けるというような問題も多発していた。そこで取られた対策が、性に対する関心が一切ない特殊な人を宇宙船に乗せるということであった。今作で描かれる乗組員5人は総てこの問題にクリアした研究者、医者等である。無論、各研究者、技術者らは一人で己の任された任務を十全にこなすことのできる有能な者たちばかりである。
     だが、地球上に存在するのと組成も全く同じオパールの採掘では採算が取れそうもない。少なくとも不安である。そこでこの件についての会議が開かれ明日に迫った出発日を延ばしてこのレアな鉱石を採取することになった。


  • 満足度★★★★

    よかった
    とってもおもしろかった。見応え十分だった。

  • 満足度★★★★★

    自分自身に革命を起こす石
    初観劇の劇団さんだが、オープニングから驚かされた。実に上手い入り方で、その後の展開も惹き込まれる。脚本の妙と役者さんの熱演で、期待以上の舞台でした。
    以下、公演中なのでネタバレで。

    ネタバレBOX

    宇宙空間でのトラブルを避ける為、全員無性愛者での採掘チームという発想からしてユニーク。帰還間近に見つけたマーカサイトの為、2年半火星での生活を延長するが、その間に性に目覚めるという流れ。自分自身に革命を起こす石と言われるマーカサイトの影響かもと思わせるのも面白い。この脚本が実に面白く、それに5人の登場人物しかいないがそれぞれが個性的で、本人的には真面目に悩む様が逆に面白くさせている。全編通して、ベイビーと語りかけているのも最終的には、沁みてくる感じ。

    次回公演も楽しみな劇団さんがまた増えました。

    この持ち帰ったマーズダイヤモンド(マーカサイト)、エピソードもついて売れそうですね(笑)
  • 満足度★★★★★

    無題1944(16-234)
    19:30の回(曇)。

    19:00受付、開場。初日、かなりのお客さん。左右対称(出入口あり)の部屋、テーブルと円柱の椅子。

    客入時に流れているのは「宇宙」にかかわるもの、楽曲もそうらしい。19:27前説、開演(かなり洒落ている)~21:00終演。

    加藤睦望さん「座敷父さんと未来少女(2015/10)」→「バケホーダイ/月(2016/1)」からで3作目。

    SFでOldなロックです。ウルトラQ的にアンバランスな展開。最近「ウルトラQの精神史」を読んだのですが、その中の作品として紹介されても違和感ないくらいの「日常」からの崩れ具合でした。

    お話の面白さ×演出×役者さんの個性。真顔で展開されればされるほど可笑しくなる。

    それにしてもオープニングには腰を抜かすほどビックリ、よくこういうつながりを思いついたものです。(リアルタイムで聴いたのではないけど)懐かしい曲は誰の選曲だろう。※ちなみに「Aloha from Hawaii」は観ていました

    SFの基礎的な部分はしっかりと押さえ不思議な「力」、大宇宙の謎がお話をぐっとおもしろくしていたように思います。

  • 満足度★★★★★

    病み上がりのテンション
    何度も声を出して笑ってしまいました。周りも笑っていたので迷惑にならなかったと思いたいです。音響照明、演出、展開どれも飽きさせないものとなっておりました。気軽に身構えず見られるものでありながら、決して軽いお話で終わらない、テンションが高く、しかし心に重量感を持って残る、そんなやみあがりシアターらしさともいえる部分を、今回は更に強烈に見せられました。

    ネタバレBOX

    少ない人数、狭い空間でありながらそれを感じさせないほどの展開であり、人間関係であり、キャラクターでした。最初のテーブル上の演技がとても格好よく、そこから目を引きつけられました。
    文化的社会的に遮断されており、本人たちにも元々なかったところから、恋愛が発生し発達して行く様がとても面白かったです。

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