野良の方舟 なつやすみさん 公演情報 野良の方舟 なつやすみさん」の観てきた!クチコミ一覧

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  • 「こどもまつり」!
     昨年、少し物足り無さを感じた夏休みこどもまつりinルネス、今年は豪華二本立て!キャストのほとんどの子供達が2本分の脚本を憶えた事になります。それだけでも、皆エライ!

     新作の「なつやすみさん」

     日常にくたびれたサラリーマンと、彼の家にやってきた“なつやすみさん”達の、ひと夏の物語。
      筋立てはありがちなショートショートだけれど、二十人(匹?)を超えるきゅわきゅわキラキラななつやすみさん達が、とにかくカワイイ。 元気一杯に大合唱してくれる岡山弁の台詞は、所々聞き取れない部分もあった(全員のタイミングが揃うのは難しいわな)けど、たっちゃん同様、何時の間にか元気を分けて貰ってる気がしました。
     わかばやしめぐみさんも“へんてこばぁさん”役で出演。いつもながらパワフル~~~。
     そうだね、今がどんなにしんどくても、今がどんなに楽しくても、時間は止めちゃいけないよね。

     二本目、「野良の方舟」

     これは昨年と同じ演目だし、一年前に出演した子供達も多く、余裕でパワーアップしてる・・・て、思う。
     特に、東京からやって来た、一番大きなお子さん(笑)。 超頼りなくおどおどしていた“くろ”、今年は低音ヴォイス(こころもち狂言調)で、なんか落ち着いてて、頼もしくすら見えました。
     そして、私が座っていた座席からは、出演と歌と演奏をかけもちで捌いている“神様”の大変さがまざまざと拝見出来ました。
     短い準備期間で大変だったと思いますが、皆さまお疲れさまでした。


     “学習発表会をぶっとばせ!”というキャッチコピー。
     学習発表会=学芸会は、芝居に於いては悪い意味で使われる事がほとんどですよね。それって、やはり「先生が子供に道徳的な演劇を強いる」「子供は、大人達の前で、教えられた通りに“上手く”演じる」「無料招待された父兄が自分の子供が“上手く”出来るか観に来る」・・といった具合に各々のベクトルがハッキリしているからでしょうか。
     この「こどもまつり」は、舞台芸術としてはプロのステージに並び様もないでしょうが、子供達の旬の“輝き”を観れるという点でとても興味深いシロモノです。
     本当に、ひとりひとり、その年その年で、子供って輝き方が違うんですよね。 発声も演技も堂々とした子、対照的にとっても大人しい子、素足の走りっぷりが韋駄天な子、いっつも笑顔を絶やさない子、舞台上でお隣とお喋りしてる子、自分の役をこなしつつ小さい子のフォローも欠かさない子・・・等々。
     末原さんのおっしゃる通り、正に「舞台としては有り得ない」俳優っぷり。瑞々しい感性で描かれた影絵とステージ美術。おぼんろを思わせる、ボロ布や不要物で造られた小道具達。
     この日この時、此処でしか共有出来ない、一期一会の輝きでした。
     惜しくも居合わせなかった方々、TVカメラで切り取られた部分ではどれだけ伝わるか解りませんが、片鱗だけでも覗い出来る事を願っています。

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