満足度★★★
ファンタを飲む様なヤツ
大ホールの舞台をトリプル・ステージに分割使用。席を潰して観客のエリアは狭く。「回転頭」「新鮮組」の他の二劇団のメンバーも集結。
都市伝説めいた話からスタートする壮大な物語。アンデルセンの《人魚姫》に、八百比丘尼の伝説、ある漁村の篤志家の裏話めいた物語を重ねて創作。作中にも幾種類かのヴァリアントが出て来るのが現代的。
役者も個性の強い面々が揃う。特筆モノは、細かいギャグをどんどん入れて来るコミックリリーフ役の遠藤佑紀さん。客演ですが女形(衣装兼任)の小松嗣典さん。
終幕直前に一番劇的な場面が突然出て来るのが何か惜しい。明らかに物語が突っ走るのを抑制している感じがする。