満足度★★★★★
約2時間半、休憩15分込み。面白かった…!英国演劇史を踏まえた、演劇ならではの色とりどりの手法に唸る。82歳の平幹二朗さんの技、優しさに触れ、円熟の型から心を受け取って、畏れと感謝の念がわく。一人の俳優の人生…人間の営みの尊さ、儚さを噛みしめる。シェイクスピア劇の引用が楽しい。元気で陽気なアンサンブルも巧み。浅利陽介さんと橋本淳さんの場面がセクシー。
満足度★★★★★
小劇場での超ベテランと若手の競演に注目!
まさに劇中の老俳優と若い俳優の対比を、そのまま実際にも舞台上で
演じている構成が面白い。
規模にかかわらずに様々な公演に、精力的に出演し続けている
平幹二朗さんの迫力のある演技を、この小劇場で、間近で観れました。
また、TVCMでおなじみの浅利陽介さんの劇中劇の熱演が良かった。
個人的には、東映スーパー戦隊OBの橋本淳さん(『魔法戦隊マジレンジャー』マジレッド)、
碓井将大さん(『炎神戦隊ゴーオンジャー』ゴオングリーン役)の
出演と成長がうれしいです。
特に話題作続きの最近の、橋本淳さんの演劇での活躍に期待してます。
満足度★★★★★
俳優の気品を感じさせる舞台
1630年代、2本の丸い柱や舞台上の木造バルコニーに扉、舞台中央の奈落部分から役者が出入りするなど、たぶんその当時に繁栄していたグローブ座を彷彿させる舞台セットに、そこでシェイクスピア劇を上演しているバックステージが舞台。
かつての名優シャンクがスティーブンを身振り手振りで指導する姿はさながら男子版「ガラスの仮面」の一コマのようだったが、それを受ける少年俳優達の成長過程がお見事。その平さんと対等に演じられる若手俳優さん達の熱演の凄さにも感嘆。
最後の場面のシャンクの表情、あそこまで悔いの無い人生を送れるかはわからないが、でも最期にあの表情を見せられるのは舞台役者としては素晴らしい人生の幕引き方なのでは。
劇中からわかったものだけだと「ロミオとジュリエット」「ハムレット」「リチャード3世」などなどのセリフが聞かれたが、あくまでさらっと、極自然な流れで発せられるので、そこらへんも古典文学エンタメ演劇作品を見ているようで、先日亡くなられた蜷川さんにも捧げられたような上質な舞台でした。
原作者のニコラス・ライト氏の名前は今回初めて見聞きしたが、このかたが他にどんな作品を書いているのか知りたくなった。
権利関係の都合もあると思うが、映像として残すべき舞台なのでは、とも思った。