熱海殺人事件 公演情報 熱海殺人事件」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.2
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  • 満足度★★★★

    楽しめました
    この演目、いろんなヴァージョンがあって、演出も色々で、観る度に楽しませてもらっています。今回はちょっとライトウエイトで、コメディよりになっていて、ヘヴィー過ぎるものはやや苦手な自分に合ってましたね。

  • 満足度★★★

    悪くはないが...
    今年は つかこうへい 七回忌ということもあり、多くの団体で同氏の作品を上演している。この劇団「ぷらんぷらん」が旗揚げ公演として選んだ「熱海殺人事件」は、岸田國士賞を受賞した代表作である。それだけに劇団としてどう特長付けし魅力を持たせるか、その点に注目した。この公演ではオーソドックスな観せ方で奇を衒(てら)うという感じではなかった。
    (上演時間1時間30分)

    ネタバレBOX

    梗概は有名であるが...。舞台セットは、中央に大きな籐椅子のみ。
    登場人物は部長刑事・木村伝兵衛(新川晃啓サン)、福島から赴任してきた熊田留吉刑事(花里弘二サン)、木村の愛人である婦人警官・片桐ハナ子(やんえみ サン)、恋人を殺した犯人の大山金太郎(高橋英希サン)の4人。
    事件はタイトル通り「熱海」で始まる。大山は、幼馴染の恋人アイ子を熱海への旅行に誘い何故か殺害してしまう。この謎解きに警視庁が誇る木村部長刑事が挑む。

    この作品に込められた故郷での閉塞感や上京後、都会での理不尽、不平等感など社会性が薄められているところが残念であった。この作品の普遍的な訴えが見えなくなっている。
    一方、何回も強調する台詞...犯人を一流に仕立て上げる。冒頭、大きな籐椅子に片足をのせている。国家権力の象徴としての警察への当て付けか、まるで足蹴にしているようで、実にアイロニカル。
    そして、この作品の有名なシーン...冒頭、白鳥の湖の曲をバックに怒鳴る、捜査資料をわざと落とす、大山を花束で叩きつけるなど、有名どころはそのままである。

    この公演、出演者の演技力は確かでバランスも良い。そしてその力を十分引き出している。それだけに先に記した社会性や犯人の犯行に至るまでの感情を省略しているようで勿体無い。この新宿ゴールデン街劇場で心地よく観せるため、上演時間90分を前提にしていたようである。そうであれば個人的には、劇中の歌うシーンを短くする、ラストの福島県の母への想いのようなシーンをカットしても良かったと思うが...。

    「熱海殺人事件」という有名な、そして”力”のある脚本を借りて旗揚げ公演をしているが、それでも、しっかり観(魅)せてくれる。そして、精力的な活動を裏付けるように、次回公演は11月を予定しているという。
    次回公演を楽しみにしております。

  • 満足度

    チケットプレゼントか当たったのはいいが
    チケットプレゼントが当たり、楽しみにしていた。
    19時開演とのメールが来ていたのだが、18時10分に電話があり、18時の間違いでしたとのこと。急いで劇場に向かったが30分遅れ。全くの時間の無駄であった。芝居自体は悪くなかったのだが、何とも後味の悪い観劇となった。そもそもコリッチの公演ページにも開演時刻が、18時と書いてあったり、チケット購入欄には19時と書いてあったりで要領を得ない。役者がいくら頑張っても事務局に足を引っ張られては何にもならない。

  • 満足度★★★★★

    想像以上に◎
    初めて目にする役者さんばかりでしたが、素晴らしいキャスティング。
    溢れる自信とナルシスト感いっぱいの木村伝兵衛。
    クールさで田舎の香りを隠しきれない熊田留吉。
    出落ち的に田舎色の濃さが毀れ落ちる大山金太郎。
    背伸びしたエロさがヒールと比例する片桐ハナ子。
    どこから見つけてきたのか引き寄せられたのか。
    パズルがはまった様な役者陣に笑いが止まらない。
    長い戯曲の歴史の中でかなりこすられてきた物語を、
    旗揚げ公演で投げる大胆さに即すよう、
    しっかり現代風にアレンジされた演出も秀逸だった。


    ネタバレBOX

    勢いと熱さ、そして笑いの投げかけはとてもよかった。
    せっかくだから喜怒哀楽の哀も大事にして、
    涙腺震わす台詞を吐かせても良かったかもしれない。
    この役者陣なら期待できそう。

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