満足度★★★★★
芝居する男子、実感を表現する女子
最近の商業演劇では、シェイクスピア劇もエログロになりがちだけれど、そうした方に流れない健康的で安心して見られる舞台であった。妖精たち、パックの動きが舞台全体を明るくファンタジックにしていた。しかし古めかしいというわけではなく、意外と現代的とも思った。プロデュース・演出をはじめとする女性陣の思いが見えてくるからだろう。「男ってこんなもの」ーーきかん坊、単純バカ、うぬぼれ、意固地 ーーという女子の実感・メッセージが透けて見えているようであった。時代に即した新しい演出の方向かもしれない。
満足度★★★
殺陣もよかった。
全学あげてのこういうイベントがあるのは素晴らしいですね。うらやましい限りでございます。二人の貴公子ってのも、存在さえ知りませんでしたが、拝見することができて。来年は早めに予約してもっと近くで見たいかなと。
満足度★★★★★
良かった
この明治大学シェイクスピアプロジェクト、昨年はちょっとどうかなという部分があったのだが、今年は良かった。
アカデミーホールという大きな舞台で、学生でありながらこれだけ高いクオリティの芝居を見せられるというのは凄いです。ステージマイクを使っているとはいえ、発声はしっかりしているし、ほとんど噛まない。相当稽古を積んでいるものと推察されます。そして喜劇がきちんと喜劇として成立している。これはなかなか出来ることではありません。
訳詞も学生の手で行われているとのことで、シェイクスピアの持って回ったややこしい言い回しを、よく日本語の演劇にふさわしい訳をしたものだと思いました。
満足度★★★★★
超学生演劇 花五つ星
W.シェイクスピア「夏の夜の夢」と「二人の貴公子」の休憩を挟んだ二本立て。二人の貴公子については、作者論争が続いていたが、現在では、シェイクスピアとJ・フレッチャーの合作という説が支持されている。大本のネタはチョーサーのカンタベリー物語の中の騎士の話である。今公演今回で13回目だが、自分は初見。翻訳からプロデュース、演出、役者など総てを学生がこなすと聞いていたので、小演劇界では横綱クラスの明治大学のアカデミック部門はどれほどの力を発揮するのかと興味深々で出掛けたが、期待は裏切られなかった。それどころか受付から誘導、会場内の案内に至る迄、頗る手際の良い合理的な連携とチームワークに感心したのみならず、観客への配慮も充分で驚かされた。