硝子の途(再演) 公演情報 硝子の途(再演)」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.9
1-17件 / 17件中
  • 満足度★★★★★

    教育に携わる方に観劇してほしい。
    確かにイイ話だと思った。当事者も双方の親も、それにかかわりを持つもの全てに、背負ってしまうものが有り、それは決して消えないが、それでも前を向いていくことは出来る。ヨロタミさんらしい温かな作品。こういう作品を教育委員会や学校の先生方に、そして、子供を抱える親御さんたちにぜひ観て欲しい。多分子供達には理解できないと思う。幼い感覚では立ち直る彼らの気持ちを理解するまでには行かないと思う。しかし、子供たちが先生方をどう見ているか?如何に親が子供を見落としているか、それを知って頂くには良い作品だと思う。自分でも心当たりが有り、少々母としては痛い気持ちになった。

  • 満足度★★★

    芝居自体は素晴らしい
    芝居自体には全く問題なんてなく,初演も観ているけど,再演でも心に響く作品であるのだが・・・ これは劇団には関係ないことではあるが,開演して15分位過ぎたころか,係員に案内されて,自分の視野に入る席に変質者的風貌のおっさんが座った。ワーこりっち常連の皆さんからの嫌われ者のおっさんじゃねえかよ。服を脱ぎ,肌着になるわ,もぞもぞと落ち着きないわ,挙句の果てにでけぇ屁をこきやがった。久しく目撃していなかったのだが,とにかく汚いし,見苦しいし,臭いし,はっきり言って迷惑で不快です。こいつのせいで,観劇の満足度は☆2つは下がってしまいます。とはいえ,芝居自体は心に響く,考えさせられる素晴らしいものでした。こういう芝居こそ良い環境の中で観劇したかったです。

  • 満足度★★★★

    みれた~
    日程が合わず諦めていたのですが チャンスは巡ってくるものですね。
    初演も見たのですが 再演の方が気持ちの入り方が違うっていうか深く考えながら観ました。親子のつながりが素敵でした。

  • 満足度★★★★

    硝子の途!!!
    2度目の観劇なのでストーリー展開もよくわかり楽しめました。

  • 満足度★★★

    難しいストーリー
    観劇してからも、芝居のストーリーに釈然としないものが残った。主人公の卓弥も誰も悪くないのにそれぞれが苦しんで、悲しみに浸っているストーリーとしか受け取れなかった。唯一、事件の張本人である翔太も、元をたどればイジメ問題の被害者といえば被害者だけれども、ストーリーの中ではイジメ問題に対するメッセージもそんなに強くない。舞台は、舞台セットの完成度、役者の演技も素晴らしく申し分ないだけに、ストーリー全体を振り返って釈然としない部分がずっと残っている。
    劇中、岩下光司が演奏するギター。チューニングがズレていたように思うのだがどうだろう。対して雪絵役の南井貴子さんの演奏は、編曲もやられているだけに素晴らしかったので、チューニングのズレがやたらと気になった。

  • 満足度★★★★

    とても良い作品でした
    初めて「ヨロタミ」さんの作品を観させていただきました。とても良かったです。
    セットもしっかり作っており、中央の「時に明るく年代が表示されるボード」の案内も親切で全体に美しかったです。ストーリーは、核になる「重いテーマ」が私たちに突きつけられ考えさせられましたが、全体を明るさ、前向きさを持って表現していたことは、未来志向の「それぞれの人生」に必要な部分として捉えさせてくれたと感じました。今回の作品に触れ、「ヨロタミ」さんのこれからに期待する一人になりました。益々の演者さんの成長と、更なる良い作品に出会えることを願っています。

  • 満足度★★★★

    硝子の途
    卓弥は道を踏み外してしまったが、それは自分の意志ではなくたまたま偶然とも言えるできごとでした。しかし重大な過ちだったためにその後の人生は重く辛いものとなりました。卓弥の、そして彼を取り巻く人々のその後の道。号泣はしませんでしたが泣けました。
    懐かしい雰囲気の喫茶店や音楽。開演までスタッフさんかと思っていたほど忙しく動いていた役者さんたちも感じよかったです。

    ネタバレBOX

    卓弥が10何年ぶりに帰って来ましたが、衣装とかそのまま(に見えましたが)でした。いくら倹しい暮らしと言っても、マグロ漁船に乗ったり、生活も変わっているはずと思うのでちょっとは変っていてもよかったのではないでしょうか?
  • 満足度★★★★★

    ヒビをポジティブに歌う!
    この涙は・・・ 安心の涙、だろうか。罪は自ら背負うもの、自立した人間の潔さ、『・・・ぅん』 万感こもる頷きにこみ上げるものを止められらくなる。人間社会が持ち得る輝かしい復元力が自分事として胸に迫る。こんな思いが素直に心に生まれるのは、この劇団の人徳ならぬ”団徳”であると「申し上げます!」

  • 満足度★★

    メリハリなし
    淡々と進む、洋装できる内容が少し残念。
    演者さんはさすがでした。

  • 満足度★★★★

    誰が悪いのか
    誰かを助けるために罪を犯してしまった加害者があまりにも可愛そうで。
    被害者家族、助けた少年のその後の態度が腑に落ちない・・・
    このテーマだけだと重くなりがちなのだが、面白い台詞が多くて辛くならなかったのが救いだった。

  • 満足度★★★★★

    さすが!
    「理屈」と「感情」を秤にかければ、「感情」が重たいと思わせた公演。
    初演も観ているが、その時と違うのはもちろん、池袋演劇祭参加作品から大賞受賞になったこと。その記念公演として、あうるすぽっと という大きな劇場(昨年はシアターグリーン BOXinBOX THEATER)での上演になった。キャストの一部が変更になったが、基本的には初演時と同じメンバーである。
    (上演時間2時間10分)

    ネタバレBOX

    義理と人情を秤にかけりゃ...ではなく「理屈」と「感情」を秤にかけたら、自分の中では感情が勝った作品である。どんな形にしろ、わが子が亡くなった。この作品では中学生、育ててきた子がこの世からいなくなった親の悲しみ、その子が苛めを行い、非はわが子にあろうとも、である。親(母)として、子と向き合っていなかった、その自責の念が悲しい。育てるまでにあった色々な苦労・喜び。夜泣き、小児病気や保育園・幼稚園、また小学校時の行事など楽しい思い出もあったであろう。そういう描かれない背景に思いを馳せてしまう。

    もっていき場のない やるせない思いは、どんな形(過失致死)でも相手がいれば、そこに感情をぶつけてしまう。それが理屈に合っていなく理不尽であろうが...。

    一方、加害者は正当防衛として扱われるかもしれない。加害者本人はもちろん家族にしても犯罪者になるか否かは大きな問題であろう。にも関わらず、結果として保護観察処分まで受け入れる。それから17年の歳月を苦しみ、さらに生きている限り人を死なせたという事実と向き合っていかなければならない。

    信用や信頼を失ったら、それを回復させるには築きあげた何倍も時間がかかると言われる。この公演では社会規範、法制度と照らし合わせれば理屈に合わないところもあろうが、それらを押し退けてあまりある力強い物語(内容)であった。その感情が動かされた家族の絆...その形態は先の事件(事故)に絡んだ被害者・加害者家族はもちろん、この喫茶店”あけみ”にいるマスター(息子)とその母(息子が40歳過ぎまでミュージシャンを目指す)や、姉・弟の実父との関係を描くことによって、事件などの社会性と家族という人間性の両面から観せているようだ。そのどちらに気持が傾くか...。

    さて、あうるすぽっと劇場での公演...演技面と制作面で苦労されたようだ。演技では舞台が大きくなったため、台詞がしっかり聞こえるよう意識したという。また制作面は集客のこと。豊島区報、公演チラシにチケットプレゼントの記載など苦労がありありと伝わる(観客としては嬉しいが)。この苦労されたことが平素の小劇場公演でも活かされればと願ってやまない。

    次回公演も楽しみにしております。
  • 満足度★★★★

    ジーンとした
    主人公の青年が抱えてしまったものが大きすぎて、
    その後の人生の選択が、
    あまりに理不尽なのではと思ってしまう部分はあるのですが、
    そこを抜きにして(←抜きにしていいのか?)
    笑って、笑って、ジーンとしました。

    来年2月の公演も是非拝見してみたいと思いました!
    昭和を舞台にした人情ものとか、
    絶対に面白いと思うな~。

    個人的には、やはりチラシのデザインが、
    この物語の世界観を伝えていなくて、
    とてももったいないと思いました。

    あと主人公のタクヤ役を演じていた役者さんに可能性を感じました。
    髪型とか普通の坊主にして、ヤンチャな雰囲気(ヤンキーではなく、下町の人の良いあんちゃん風)にすると、ドラマとか映像系の仕事が沢山ある気がする。そーゆうキャラって、今、いそうでいない。そして、需要がある。あと声がかすれ気味なので発声法と滑舌の訓練、そして筋トレで体作りをすれば絶対に売れる人だと思う。

  • 満足度★★★★

    多少の無理が違和感となって。。。?
    ストーリーの展開に多少の無理があったように思いました。あうるすぽっとはこの芝居の良さを伝えるには少し大きすぎたようです。もっと小さな劇場演じられた方が役者さんの熱気まで伝えることができたでしょう。舞台セットしっかりと作られていました。2時間楽しませていただきました。

  • 満足度★★★★

    考えさせられる
    重いテーマですが、楽しい雰囲気で笑いを交えながら進んでいくので、重くなり過ぎずに観易いと思いました。それぞれの想いは伝わってきましたが、ストーリーが、何となく解せない部分もありました。個人的に、ハッピーエンドは好きですが、いくら理由があるにせよ、加害者側と被害者側が、あまりにも仲良く(?)なるのは、有り得ないかと・・もやもやした気持ちが残りました。とは言え、苛めや少年犯罪など考えさせられる事も多く、良い舞台でした。

  • 満足度★★★

    Rap & Rap
    (Ghostの)ラップ音と、ラップ音楽。
    「さよならの向こう側」と「少年院の向こう側」。
    とにかく、いたるところに小気味良いスパイスがちりばめられたstageたった。
    私の前席では、身障者とその御家族が観劇していて、このような方々と同じ空間で、ともに楽しむことのできる機会を作ってくださり、心から感謝。

    ネタバレBOX

    中学や高校の文化祭にぴったりなstory(作品)だと思います。今一度、自分の立ち位置と、これからの生き方についてじっくり考えるためには、早すぎる「死」や「輪廻」といったテーマは不可欠。
  • 満足度★★★★

    俺のとは違う
    見立てが違うと思いました。

    ネタバレBOX

    同級生の弟に刃物を向けたために相手を殴り、はずみで死なせてしまい、殺人罪には問われなかったものの罪の意識にさいなまれ、相手の親が起こした民事訴訟を受け入れ高額補償金を払い続けた高校生と周囲の人たちの15年間を描いた話。

    たとえ相手の親が納得する金額を払うにしても、起こされた訴訟を争わないというのは殺人罪を認めるようなもので本来あり得ないと思います。保護処分自体もあり得ないような気がしました。

    過失致死で苦しむ人の生き様には関心がありますが、今回のケースは正当防衛のようで過失致死には当たらず、そこまで自分を責める必要もなく、感情移入できませんでした。
  • 満足度★★★★

    日本人の矛盾
     初演公演を拝見していたので内容的には理解していたつもりだが、今回は何故被害者の親が埒もない問い掛けをし続けるのかという不合理にも自分自身は疑問を抱いた。

    ネタバレBOX

    何故なら本当に犯人を憎いと思うなら仇を討って当然。それが出来ないような状況(被害者である息子が圧倒的に悪い)であるならば被害者の親としてできる納得の仕方は自らの不如意に見合うレベル迄世間を不幸にして釣り合いをとることだろうからである。それができない・或いはそれをしないのは、自らが真に絶望している訳でもなければ、徹底している訳でもないからにすぎまい。そんなレベルで加害者を問い詰めること自体無責任極まる行為であり、己の非論理性を証することに他なるまい。日本人のこの辺りの感性が大っ嫌いである。単なる事大主義者の結果としてそのようなメンタル地獄に陥っているに過ぎないのに、情状酌量の余地どころか、正義を行った被告に対してこのような態度を取ること自体ナンセンスだからである。大人たちの事件化しなければ対応しないという指摘もその通りであり、重大な問題提起であると言えよう。
     以上のような前提に立つと、逆説的に今作は、このような鵺的日本人に対するアイロニカルな作品と読めないこともない。そう読んだ方が、遥かに面白いのも事実である。何れにせよ、このような深読み、皮肉読みをさせてくれたのも、今作の懐の深さではあろう。

このページのQRコードです。

拡大