わたしを、褒めて 公演情報 わたしを、褒めて」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 5.0
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  • 満足度★★★★★

    本家より良いかも
    タカハ劇団の昨年の作品を、旋風計画(「アネモイプログラム」と読む)というユニットが、高羽彩本人の演出で上演する。戯曲は、ここ数年の高羽の作品の中でもトップレベルと思っていたので興味深く観に行ったのだが、間違いなく良い芝居だった。本家は駅前劇場で演ったのだが、両側に広い駅前より、タイトで縦長の客席のポケットの方が、濃密感が出て良いようにも思えた。全く知らない役者陣だが、それぞれの役割をしっかり演じてて巧かったけど、何と言っても戯曲の見事さを改めて感じた。

  • 満足度★★★★★

    冒頭は、ある女優の腐乱死体の現場から
    とにかく脚本が超絶面白い。 
    多重構造になっているのに、すごく解りやすい。 
    解りやすいが故にどれだけ巧い脚本であるか、より実感できます。 
    冒頭の女優の死体は誰なのかラストまで明かされません。 
    謎解きでありながら、しばしそれを忘れてしまうくらい興味深い、女優やスタッフたちの思惑が渦巻く演劇制作現場を目撃できます。 


    ネタバレBOX

    朝の連ドラ主演後、鳴りを潜めていた女優が復帰作として抜擢されたのは、女優の情念を描いた清水邦夫の名作「楽屋」。 
    共演者はかつて そこそこ輝いていたのに現在はパッとしない女優やアイドル達。
    何やら実名が浮かんできそうな興味深い方達ばかり。 
    そこに大型商業演劇 初挑戦の女性演出家。軽薄なプロデューサー。採寸命の衣装担当等々、制作に関わる一連のスタッフ達も加わり、結構なあるあるを盛り込んだリアリティー満載の制作現場が展開されます。 
    演出家が気負えば気負うほどに状況はこじれ混沌とする様は観ていてハラハラしながらも人間ってつくづくおもしろいなーと笑えてきます。
    これだけでも充分面白いのに、演目「楽屋」と女優達の生き様、立場が徐々にリンクしていき渾然一体となり面白さ倍増。 
    この中で後に死体となり発見されるのは誰なのか?そして犯人は?
    女優達の背景が実在しそうなほどイメージしやすく、各役職のスタッフ達が典型的なステレオタイプである事が、劇中に入り込みやすい要因のひとつかと思います。
    事件を捜査するベテラン&若手刑事コンビの好演も随所に差し込まれ、そして突き止められた真相は感慨深い。 
    とても上手く創られた舞台だと思います。

     

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