「過ぎ去って行く日々はやがて…切ない想い出に」 公演情報 「過ぎ去って行く日々はやがて…切ない想い出に」」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
1-4件 / 4件中
  • 満足度★★★

    一つの現実をみてどう頑張っていく?
    女優を夢見て、高校卒業後地方から東京に出てきた少女が10年で直面した現実、そして結末。
    ベテランの方々の存在感が素晴らしい。
    ダンスを織り交ぜていたが、ダンスのレベルも高く観易かった。

    ネタバレBOX

    女優を目指して東京の劇団に入ったは良いが、回ってくる仕事は劇団主力女優の付き人、プロンプ(台詞を忘れた役者に舞台袖から台詞を教えてあげる係)ばかり。
    挙げ句の果てに精神を病んでしまい殺されてしまう。
    王様のような存在が幅をきかせる世界の狭い集団に入るものではないな、と思った。
    誰かの独白の最中や、みんな揃ってでのダンスがとても芝居を盛り上げていたと思う。素人ではなくダンサーのダンスだから、見応えがあった。
  • 満足度★★★★★

    舞台女優
    開演前からウォーミングアップ名の下でダンスパフォーマンスがあり、いつの間にか、本番のお芝居に突入。
    舞台女優(役者)というか主役になること、主役を維持することの大変さがすごくわかりやすく表現されていました。
    場面がころころ変化するので見やすかったです。
    いたるところでダンスがあり、見応えありました。
    主役をやっている女優と主役を目指している女優とのやり取りは
    見ごたえありました。

  • 満足度★★★★

    典型的な...
    典型的な劇中劇...現代劇の古典とも言えそうな作品を劇中で演じる。本公演タイトルからその作品を推知できるかも知れないが...。
    梗概からみると、その中核に有名な作品が据えられていることから、新鮮味は乏しいのが残念なところ。しかし、その観せ方はダンスを取り入れ躍動感溢れるもの。主人公は地方の高校演劇部の女生徒が”女優”を目指して上京するところから始まる。この若い年代に合わせた演出であることは一目瞭然である。
    (上演時間1時間45分)

    ネタバレBOX

    清水邦夫作「楽屋~流れ去るものはやがてなつかしき~」のいくつかのシーンが描かれる。先に記した山桜高校 第19期演劇部・幸子(清水葵葉サン)が女優を目指している、その姿を「楽屋」に重ね合わせている。

    楽屋。亡霊になった女優Aと女優Bが楽屋で化粧。今上演中はチェーホフの「かもめ」。主役のニーナ役の女優Cが楽屋に戻ると、プロンプターをつとめていた女優がパジャマ姿でマクラを抱えて現れる。この女優Dは、精神を病み入院していたが、よくなったからニーナ役を返せと女優Cに詰め寄る。言い争いになり、女優Cは思わず女優Dの頭を殴ってしまう。女優Dは起き上がって出て行くが戻ってくる。今度は亡霊のAとBが見えている。打ち所が悪く死んようだ。ニーナ役が欲しくて精神異常になった若い女優が死んだ。
    この女優Dが 幸子 である。チェーホフの「かもめ」「三人姉妹」がしっかり観て取れる。そして8月中旬を意識してか”軍靴”の足音の台詞。この「楽屋」シーンはベテラン(鬼籍に入っている設定のため)女優が演じており、貫禄を感じる。

    10年の歳月が流れ、久しぶりに演劇部同期会を行うことになった。高校が取り壊されることになり、懐かしい顔ぶれが並ぶ。しかし、その中に幸子はいない。夢叶わず...まさに「楽屋」女優そのもの。

    物語の概要を成すのは、高校演劇部仲間との友情、恩師との交流で公演全体を「劇中「楽屋」も含め)緩く包む。その観(魅)せ方はダンスパフォーマンスであり、「楽屋」の悠遠・情念というイメージとはかけ離れたもの。本公演、この異質を融合(和)して見せようと工夫しているのが良かった。
    キャストは総じて若く荒削り。その中でも幸子役の演技と高校生役(小西里奈サン)のダンスがうまいと思った。

    次回公演を楽しみにしております。
  • 満足度★★★★

    見応えありました
    幕開けから、仕掛けが用意されていて、いつの間にかお芝居に入り込んでいました。場面転換が多くレヴューを観ているような感じを受けましたが、軽い内容では無く、楽屋での舞台女優の葛藤など見応えがありました。ダンスも思わず惹き込まれました。女優を目指した10年がやや唐突感を感じました。

このページのQRコードです。

拡大