満足度★★★★
ト或る星○ト或る街
舞台の真ん中に作られた布の円錐は流れ星になり池になり、とわが生まれて来る産道にもなりました。その後もフラフープのような円形の池でとわが時間を行ったり来たり。シンプルな舞台ですが青と水色が印象的でした。「場所」や「現在」に重きを置いて作品を創るとのことで、今回は池袋が舞台です。スガモちゃんが「うちは暗いところだから」と言い出した時「巣鴨プリズン」のことかなと思いましたが「ここは池袋だし・・・」帰って来て検索して分かりました。巣鴨プリズンは1971年まで池袋にあって、跡地がサンシャインシティになったんですね。劇団のみなさんが生まれる前のこと。私もその事実を知りませんでした。そんな歴史も掘り起こして、色々姿を変えながらこの先もずっと続くであろう街を描いて素敵な物語でした。リブロが無くなったのはショックでしたが。主宰の渡部さん、入り口に立っていたらやはりスタッフさんと思われますので(特に劇団のことを知らない一般の人には)、もちょっと愛想良くてもいいと思いますよ。「この人スタッッフさんかな。でも質問しづらいし・・・」と思ってしまった私でした。満足度の中にはそんなささいなことも加味されてしまうことがありますから。