虚構の劇団第12回公演「天使は瞳を閉じて」 公演情報 虚構の劇団第12回公演「天使は瞳を閉じて」」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.7
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  • 満足度★★★★

    凱旋公園のあうるすぽっと。
    最前列で観られたので、座・高円寺とはまた違った印象でしたが、
    自分も話を思い出して慣れてきたのか。こちらの方が良い感じでした。

  • 満足度★★★★★

    観てきた!
    地方公演あわせて都合7回観劇。

    観れば観るほど好きになっていく、そんな作品でした。
    正直、初日はなんて長いんだろうと思いました。
    それが回を重ねることに歯車がキチッキチッと合っていくようで。
    大楽は最後まで集中が全く途切れること無く2時間があっという間に感じました。

    この作品は今回が初見で過去の公演は観たことが無いのですが、
    今回の配役は見事に全てはまっていたと思います。
    どの役もその役者さんしか考えられない。そう思えるほどでした。


    以下ネタバレ

    ネタバレBOX

    「天使は変わらない。でも人間は変わる」
    夢と希望に溢れた幸せの絶頂から作品は始まり、
    そこから少しずつ悲劇的な結末に向かって変化していく人々。
    そして、それを見守ることしか出来ない天使。

    この作品の秀逸なところは「見たくないもの」をあえて見えない構造にしていることだと思いました。
    2階での出来事は客席からは全く見えないので想像するしかないのです。
    その想像が悲劇的であればあるほど、残酷であればあるほど、最後の天使の叫びが痛いほど胸に刺さってきます。
    あのシーン、小沢さんの表情がもう切なくて切なくて。
    舞い散る天使の羽と照明効果でまるで一枚の絵を観ているようでした。

    そして、最後の最後に用意されている仕掛け。
    登場人物たちは客席に向かって握手の手をさしのべます。
    彼らを見つめることしかできなかった天使という存在が、
    実は観客のポジションそのものである、とそこで始めて気づかされました。
    初見では若者たちの群像劇という俯瞰的な見方だったものが、
    次回からは天使の視点でぐっと作品に入り込みやすくなった気がします。


    お目当ての木村美月さん演じるチハルは、
    あの中では一番普通で、だからこそ一番親近感を覚えやすい役どころだったんじゃないかなと思います。
    (チハルに一番感情移入できたって方が結構いました)
    自分の夢や恋愛に不器用ながら必死にもがいて、でも報われなくて。
    ふっと見せる思い詰めたような表情が、満面の笑顔とのギャップとあいまって観ていて本当に切なかったです。

    唯一違和感を覚えたのは、終盤のトレンチコート。
    季節は冬ではないし、チハルが選ぶタイプの服にも見えないのです。
    次のシーン(緑のパーティードレス) への早替えのためだけなのかな?
    一瞬のシーンではあるけど、そこだけが気になりました。
  • 満足度★★★★★

    天使は瞳を閉じて
    座・高円寺での公演では、地球が放射能で汚染されて人間は滅び、透明なドームにおおわれた街に生き残った人たちのお話と言うことでしたし、オープニングがあんな感じなのでてっきり原発とか放射能に重きを置いた内容なのかと思っていたので肩すかしをくった気分になりました。「イントレランスの祭」が差別とか偏見、外見に対するどうしようもない好みに真っ向から挑んでいる感じだったのでそれを期待してしまっていたんですね。でも、今回改めて観劇して「天使は瞳を閉じて」は愛の物語だと言うことに(遅ればせながら)気づきました。登場人物たちのかなえられない、相手に届かない愛の姿、見守るしかできないんだよと言いながら手を差し伸べてしまう天使の愛に涙しました。

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