満足度★★★★★
夏の風物詩
夏になると花園神社のテントが気になる。新宿梁山泊と椿組。この二つは外せない。
家内の兄さんが急に亡くなって、予約していた20日の指定席はキャンセルしたが、ギリギリ千秋楽の当日券で滑り込めた。
四谷怪談と赤穂浪士の討ち入りと言えば深作欣二監督「忠臣蔵外伝 四谷怪談」が頭に浮かぶ。憂いのある民谷伊右衛門、佐藤浩市と妖艶なお岩、高岡早紀の絡みが良かった。そして本作、山本亨と松本紀保の絡みも面白い。凡庸な劇評は残すべきではないけれど、一言だけ、男と女はどんなに時代が変わろうと愚かで切なく哀しいものだと改めて感じさせてもらいました。また、来年の夏には水浴びも兼ねてお邪魔したいと思います。
満足度★★★★
上演2日目観劇。
移動中にゲリラ豪雨に遭遇し、傘は差してても無意味だったw。全ての手荷物、衣類に靴と全身びしょ濡れ状態で神社に到着し、拭いても乾ききれない状態で荷物を預かってもらう事もままならず、テンションダダ下がりの中、観劇する事に。
再演という事だが、初見。
一幕辺りまで雷雨など雨音が効果音にされたような観劇だったが、よく感電しないもんだな。書き下ろし?の劇中歌が岩の伊右衛門への愛と悲哀を際立たせる。
色悪ピカレスクな伊右衛門の華麗な殺陣からの自業自得な七転八倒ぶり。お岩様登場したあたりから次第に弱まる雨音、この手の演目につきもの歌舞伎調のセリフまわしというのか、独特の言い回しになりやすいが、松本お岩さんは緩急のついた女性特有の一声二眼な言い回し、怨霊姿の緊迫場面からは、歌舞伎座だったら「高麗屋!」と大向こうかけられているかもしれない。
話の改変は特にないので、四谷怪談をざっくりとしか知らない人には初怪談狂言としてもってこいの演目。半径10km圏内で暮らしているんではないかと思うよな登場人物たち、知り合いに高確率で出会う話(違う)。
演出上、火攻めは規制が厳しくなっちゃたのか最近はあまり見られないが、他の公演と比べるわけではないが、この水攻めもなかなかの迫力。夏の芝居祭り、面白かった。
約2時間45分、休憩約10分あり。
満足度★★★★
野外劇だからこその楽しさ!
暑い夏は野外劇が似合います。初めて観た椿組、まして初日、雰囲気がありますね。幕が開きました。広い舞台で華やかな雰囲気、良いですね。四谷怪談は有名な作品ですが、実際上演する時、どこにポイントを置くかがやっかいで、意外と難しい。単なる「お化け」作品ではありません。約3時間、ちょっと長かったですね。水を使ったり、野外舞台だからできる仕掛け、なかなか工夫されていて、この作品を楽しみました。