『カガクするココロ』『北限の猿』二本立て公演 公演情報 『カガクするココロ』『北限の猿』二本立て公演」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.2
1-14件 / 14件中
  • 満足度★★★★

    観てきた!!!
    『北限の猿』を観劇。
    『カガクするココロ』と比べると自然さはやや控えめになって、
    より演劇作品っぽさの感じられる演技、演出になっていたと思います。

    作品の内容自体はこちらの方が好みです。
    単純に猿の生態や遺伝子操作のお話が面白くて聞き入ってしまいました。

    作品間の繋がりや共通点が随所に観られて、それらを見つけるのも楽しい。
    ただ、2つの作品で同じ人物をそれぞれ別の役者さんが担当していたのには少し違和感がありました。
    何か意図があるのかな?

  • 満足度★★★★

    北限の猿
    90分。面白い。

    ネタバレBOX

    カガクするココロと同じ実験室(数年後の話のようなテイ)。「ネアンデルタール作戦」が実行に移りつつあり、さまざまな分野の研究者が集まりつつある中で、サルとヒトとの違い、そして人の愛憎に焦点を当てていく。

    スケコマシで妻子持ちの久保(森山貴邦)と、学部生の吉川(鶴田理紗)とか過去になんかあった清水(南波圭)らの話を中核に、サルの生態と人の性な部分の謎に問いかけていく。サルも人も遺伝子レベル?で一緒とか、日本のサルが日本人に似た(その逆?)とか、野生のサルにボス猿はいないとか、色々雑学な面白さもありつつ、じゃあ人ってどんなよという一点に目を向けさせてくる。90分、興味惹かれっぱなしだった。
    ラスト、久保の子を妊娠している吉川が部族の間引き的なコトを独りしているとこに、過去に傷ついたであろう清水がやってきて二人外に出て行く。生き物の進化、そして命とはなんなのかという広がりが感じられるいい作品だった。
  • 満足度★★★★

    カガクするココロ
    面白い。105分。

    ネタバレBOX

    大学の生物学研究室。ネコバス教授の「ネアンデルタール作戦」のような猿を人に近づける的な研究の話題から、恋愛等のヒト的な話題がひしめく群像劇。

    安岡(山本真理)と付き合いつつも、妹の友人(寺田凛)を妊娠させちゃう小島(尾崎宇内)とか、バツイチ出戻りの大山(海津忠)に片思いな清水(新田佑梨)、その清水に片思いな戸田(横田僚平)、同じ院生との離婚沙汰で自殺未遂した西田(林ちゑ)とか、色んな思いが渦巻くラボ(の控え室)。
    けっこう見ごたえあった。なんとなく「北限の猿」の方が好みだけど。

    セールスマン(小寺悠介)と事務員・平山(宮部純子)はいいアクセントつけてた。あと、戸田はけっこう好きなキャラかな。
  • 科学するココロ
    「北限の猿」を先に観たので、その昔この研究室では、というお話に。

    ちょっとキャラクターの区別がぐちゃぐちゃになってしまったが、もしかしたら人間の進化はもう望めないかも…だけど精一杯生きているんだよ、というメッセージを受け取った気がする。

  • 満足度★★★★★

    観てきた!!!!!
    『カガクするココロ』を観劇。すごい良かったです。

    まず会場に入って、舞台美術に驚きました。
    無機質かつ雑然としたところが大学の研究室っぽいですね。
    すでに演技は始まっていて、いきなり作品の世界観に入り込んだような気分になれました。

    ストーリー自体は特に起承転結があるわけではなくて、
    研究室の日常を描いた会話劇といった感じなのですが、その完成度の高さにも驚かされました。
    まるで演技に見えないというか、現実の一場面を切り取ってそのまま観ているような感覚でした。
    一般の人がやるような演技がかった仕草だったり、ふと方言が出たりとか、
    そんな細かいところもリアリティがあって良かったです。

  • 満足度★★★★

    2作品通しで見て
    「カガク」は、あるプロジェクトをいったいどうするかを、現代口語演劇を通して青春科学もの、「北限」は、終盤に、大きなぬいぐるみの猿が登場し、人間から猿への進化途中の過程を若者たちからの視点で描いたのがよかっちし、2作品通してみると「変化」が見えましたね。

  • 満足度★★★★

    ネタばれ
    ネタばれ

    ネタバレBOX

    平田オリザの【カガクするココロ】】【北限の猿】
    の二本立てを観劇。

    両作とも国立大学の研究室の控室での話し。

    研究室では、猿を人間に進化させるというプロジェクトが進んでいる。
    だが控室では、研究について熱い議論をしていると思いきや、
    浮気相手の妊娠、自殺未遂、就職など自身の事や他人の噂話で花が咲いているのである。

    つかこうへいが描く二重構造とは全く別なのだが、研究室と控え室で起こっている出来事を二重構造として描いている。
    ただあくまでも研究室で起きている出来事は、会話の内容からでしか察する事が出来ないので、観客はその背景を埋めながら、控室で話しているどうでも良い日常会話の数々から、二重構造を一つに組み合わせていくという観賞法が必要となっていくのである。
    そして西洋演劇を否定して生まれた現代口語演劇なので、観たい場面の俳優の顔が全く見えない時が多々あったり、観客に感情移入させない作劇法でもあるので、観客は傍観者になるしかないのである。
    そしてそこの意図に気がついて瞬間、平田オリザの現代口語演劇を延々と観ていたい!と思うのである。

    再演だが、お勧めである。
  • 満足度★★★★

    カガクするココロ
    北限の猿よりは人間の生臭さが漂う。2作品の記憶が混ざってしまうのが難点。

  • 満足度★★★★

    『北限の猿』観劇
    二本立て公演としては観たくありませんでした。

    ネタバレBOX

    『カガクするココロ』から数年後の研究室の話。

    学食の小麦粉をこねて作ったテリーヌの話など、後に続編として観るとデジャブ感があってクスッと面白いのかもしれませんが、少なくとも二本立て公演となると、あまりにも似過ぎていて面白くもなく、逆に興ざめでした。

    類人猿ボノボはそこそこ進化して発情期がなくなり常に乱交状態。前作で女子高生を妊娠させた研究者はまた学部の学生を妊娠させるし、類人猿が進化してもとりあえずはこんな人間に近づくのかと思うとあまり嬉しくありませんが、でも、このことによってその後一気に進化が進むのかもしれませんね。
  • 満足度★★★★

    『カガクするココロ』観劇
    定番っちゅえば定番

    ネタバレBOX

    遺伝子操作と教育によって類人猿に知性を持たせようとする「ネアンデルタール作戦」を行っている研究所の話。

    定番の定点観測物。

    特殊な職場ではあるものの普通の人の日常会話です。無理にジョークを言う必要はありません。面白いことを言おうと口にしたジョークは全く詰まらないものでした。

    実験段階で大きなトマトが成功している世界は現実感があり、あながち夢の話というわけではありません。しかし、人間の方は、失恋による騒動があったり、ストーカーまがいの行動があったり、家庭教師で教えている女子高生を妊娠させたりなど、相変わらず進歩はありません。
  • 満足度★★★★★

    北限の猿
    登場人物を楽しく観察した。わいわいがやがやの中の静寂が心にしみる。

  • 満足度★★★★★

    【北限の猿】24年ぶりに鑑賞/90分弱
    確かコレは同じこまばアゴラ劇場で四半世紀前に初演を観ている。
    内容は、その続編でありながら『カガクするココロ』の粗悪なコピーみたいで、サルのウンチク話をはじめとする雑談がとりとめなく続くユルユルした展開に辟易したが、途中からピントがどんどん引き絞られて緊張感が増していき、身を引き締めて鑑賞。
    この“緩急”にやられた。。。

    ネタバレBOX

    フォーカスされるのは、サルではなくなってしまった人間ならではの苦悩。
    人間界で支配的な一夫一婦制という文化がなければ、妻子持ちの男の子供を身ごもったあの女子学生は苦悩せずに済んだはず。
    サルにはない人間固有の苦悩を浮き彫りにして終幕するのは、サルとヒトの差を考える研究者たちを描いた本作にふさわしく、また、女学生役の女優の繊細な演技は素晴らしく、最後は目が離せませんでした。
  • 満足度★★★★

    【カガクするココロ】約100分
    あまり人間味を表に出さない平田オリザの、若き日の迷いや悩みがそのまま詰め込まれたかの如き内容で、引き込まれた。
    今や功成り名遂げた平田オリザにも、悩める青春期があったのだなぁ〜、と、当たり前のことに感じ入ってしまった。
    それから、今まで観た平田オリザ作品の中で、軽みと重みのバランスが一番よかったように感じました。

    ネタバレBOX

    舞台となる研究室の研究内容と話の中身とがもっと密にリンクしていれば、と思った。
  • 満足度★★★

    「北限の猿」
    ミクニヤの「東京ノート」を観た後だったが、速射砲的会話劇か?というのは杞憂だった…けど、 ラボで猿を研究/観察する研究員・学部学生達を、客席から見ている自分たちは何者なのか、とか考えてしまふ。。。

    人間は進化してるのか?と(苦笑

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