水棲のアリア s.v. 公演情報 水棲のアリア s.v.」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.0
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  • 満足度★★★★

    鑑賞日2016/06/05 (日)

    5、6日の両日、阿佐ヶ谷で「体験」してきました。

    この作品についての団体さんからのコメント、目を通してみましたが…よく訳わからん(汗)!
    実際の舞台も、おはなしの背景に関する具体的説明セリフは無し。そのセリフ自身も散文詩的色彩の濃いもの。合わせて、コンテンポラリーダンスな豊かな身体表現と、女性5名・男性1名の出演者によるハミングやウィスパーボイスに近い重唱…といった感じ。
    今回、他の方の感想にも目を通してみましたが、解釈は(好みも含めて)人それぞれ。
    でぇ、ワタシはというとぉ…自殺を図ったヒロインの薄れゆく意識が、人間が誕生した源である水の中に漂い・浮遊している感覚で、過去の自分や恋人との出来事を追慕していくうちに…ってな風に理解しました。

    saltyrockさんの舞台、ここ最近は「随分とわかり易くなったなぁ」と安堵?する反面、初期の頃の難解な作風の魅力、薄れてきたことを残念にも思っていました。
    しかし、今回、作品世界の魅力をより芳醇に具現化することの出来る演出家(立夏さん)・主演女優(きえるさん)を迎えたことで、セリフの一つ一つがブクブクと息を「放出」し、ヒカリさえ帯びたように感じました。
    まあ、二度も観ちまったんで、この舞台、もっとより高みまで行けるんじゃ?という我儘な欲求も出て来ましたが(笑)それは詮無き事…といいつつも、この座組での新たな作品、観てみたいな♪と8カ月経った今でも求めてやみません。

  • 満足度★★★★

    無題1838(16-128)
    19:00の回(曇)

    18:31受付、開場。白い衣装の6人が舞台に、背を向けている。「HELP!」の構図に似ている...と思う。

    此処は、以前、「みどり人」の公演を観に来たとき、隣に立夏さんがいらして次の公演は「オセロ」です...とおっしゃるのでAPOCへ「獣の仕業」2公演目を観に行きました。

    そういうきっかけがなければシェイクスピア作品を気に留めることはなかったはず。という思い出があるこの会場、土日のどこかで、という予定が整わず最終日に。

    個人的には、ますます特異(個性的、前衛的、観念的)なフォーマットによる上演(その分、一般的な芝居からはずっと離れてゆく)が好みになっているので、本公演は自分のインスピレーションとの攻防のようなドライブ感があり、よい刺激だったようです。

    先日、テルプシコールでみた舞踏(ソロ)のダンサーときえるさんとはどこか似ています。ダンサーは何も語らず、動き/動かず、身体だけが空気を揺らしていました。

    本作、「私」のセリフのすべてが他者に共感、理解できなくていいのだろう、観ているシーンの小さな断片をいくつか握り締め、最後に手に残ったものを持ち帰る、そういうものではないかと思うのでした。

    現すことの地平が拡がるようなものを観たい…

    追記:アンサンブル・プラネタ「愛のロマンス」収録の「カノン(アカペラ)」は秀逸です。

  • 満足度★★★

    女性らしい綺麗さに過ぎていたかもしれません
    犬井さんの脚本と立夏さんの演出は相性がよさそうだと期待して観に行きました。
    相性が良すぎたのかもしれないなと思いました。
    元々、犬井さんの言葉は文語調で様式美に近く、さらに様式美が突出している立夏さんの演出で、まるで絵画作品を観ているよう・・・
    プロットという小空間で、演劇というより現代美術表現に近く感じ・・・それが悪いというのではないのですが、自分が演劇に期待する「物語」や「目の前で出来事が起きる」こと、また「生身の人間がそこにいて演じる重層さ」はあまり感じられませんでした。なんていうか、観ている側も人間なので心を動かされるにも生理的なものがあるのだけれど、生なところから乖離していく印象でした。

    とはいえ、立夏さんならではの身体表現、女性の多重唱の情感、照明の美しさなど、みどころも多くありました。
    salty rockさんはこのところ外部の演出家に脚本をゆだねる方向性なので、どう料理をされるのか、毎回楽しみです。

  • 満足度★★

    不完全燃焼
    “salty rock”は未見の団体ですが、今作は“立夏”さんの演出ということで興味を惹かれ観させていただきました。

    劇場に入ると、舞台上には役者達が各々のポーズで板付きでスタンバイしており、すでに“立夏カラー”を醸しだしている。

    開演し、独特の世界観を感じ取った私は役者の“台詞”、“動き”に意識を集中して観ていたのだが、場内の暑さゆえ中盤より汗がダラダラと出てくるは、頭はボ~っとするはで集中力を欠き、さらには何かの機械音によって“ささやく台詞”が聴こえずといった状況で、残念ながら作品を吟味するまで至らず不完全燃焼のまま終演。

    適切な環境でもう一度観てみたいと思ったのでした。

  • 満足度★★

    当日パンフ
    初見の団体です。
    当日パンフに『ことばの世界』の劇団と書いてあったのでセリフを聞き逃さないようにしなければと思って観劇していましたが・・・
    動きの激しい朗読劇と言うか・・・
    台詞自体も印象的な部分が多過ぎて意図するものが伝わってきませんでした。
    役者さんは終演まで出ずっぱりで動静ともに指先まで力の入った芝居だっただけに理解出来ない自分に自己嫌悪ですね。

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