満足度★★★★★
【黒田育世レパートリーダンス公演覚え書き】・「テトラへドロン」化学式 原子崩壊 ズレが生む広がり また一致 サイズ可変 影 ・「ラストパイ」厳密かつ自由な振り付け 魂の音楽 血の照明 シンプルかつ明確な衣装 40分のソロが繋ぐ時間 命のやり取り 一人の人間の中で 一瞬の出来事
黒田育世レパートリーダンス公演「ラストパイ」①、たぶん厳密・入れば自由になれそうな振付、魂から絞るような音楽、さっと血が走る照明、 シンプルかつ明確に個を見せる衣装。どの要素も、キレイだけではないクセのある魅力。それを踊るのがNoismではない、一般参加者というのが最重要。
黒田育世レパートリーダンス公演「ラストパイ」②、40分のソロを旗印に、各ダンサーが何かを相手に命のやり取りをする時間が連なる光景は、祭祀でトランスする巫女と熱狂する群衆にも、実は全てが一人の人間(おそらく赤い人)の中での出来事にも見える。終わった時には、一瞬の出来事にも思えた。
黒田育世レパートリーダンス公演「ラストパイ」③、ダンサーもそうでない人もいる二組(私は夜鑑賞)32人の一般参加者が、一回のステージのために十日足らずで己を絞り上げ完全燃焼。奉仕であり報酬である体験。その幾ばくかを、客席からも共有。2016舞台ベスト5入りは確実。