満足度★★★★
語り継ぐもの
登場人物が広島弁で語るという作りも、物語構築に少なからずチカラを
発揮していると思いました。
重いテーマだけど、ユーモラスもあって笑いもあって、だからこそ苦しい
程に切なさも憤りもわき上がってきて。
井上戯曲の素晴らしさを、又、かみ締めることが出来た舞台でした。
満足度★★★
義父と観れば
芝居見物が初めてという義父を連れて出かける。広島弁、二人芝居、辻さんの個性がよく出た小品だった。二人で場を持たせるというのはなかなか大変。辻さんの存在感に幸福に家路につきました。
満足度★★★
残る作品とは。
井上ひさし戯曲の魅力のひとつは、冗長すぎる冗長さにあるように思う。
もはや良いとか悪いとかではなく、アイデンティティのひとつというか。
そういった意味で、しゅっと80分で終わるこの作品は、“らしく”はない。
作家のメッセージが強く押し出されている作品だ。
良くも悪くも長く残る作品とは、こういった作品であることだろう。
ベテラン辻萬長のおとったんの味、栗田桃子のまっすぐな娘の味。
今回新たに組んだコンビであるらしいが、実に濃厚であったと思う。