システマアンジェリカ×亜人間都市
システマアンジェリカ×亜人間都市
実演鑑賞
早稲田小劇場どらま館(東京都)
2016/03/19 (土) ~ 2016/03/21 (月) 公演終了
上演時間:
公式サイト:
http://ahningentoshi.wix.com/amanstadt#!blank/e53sw
期間 | 2016/03/19 (土) ~ 2016/03/21 (月) |
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劇場 | 早稲田小劇場どらま館 |
出演 | 金子美咲(くらやみダンス)、平塚良知(劇団森)、三浦仁(怪奇月蝕キヲテラエ) |
脚本 | 亜人間都市 |
演出 | 黒木洋平 |
料金(1枚あたり) |
500円 ~ 800円 【発売日】 学生500円、一般800円(前売り当日同料金) ご予約は公式サイトより! |
公式/劇場サイト | ※正式な公演情報は公式サイトでご確認ください。 |
タイムテーブル | 2016年3月19日(土) 14:00 / 19:00 3月20日(日) 14:00 / 19:00 3月21日(月) 13:00 / 17:00 |
説明 | 僕の意識がいつまでも3月19日を迎えることが出来ないでいたので、僕は病院へ行ったのだ。その日はなんでもない日だった気がする、寒さのわりに太陽が眩しくて、すこし頭がくらくらするくらいで。ちょうどクラブの照明のようなギラつき。身体をゆらすハルミの影。 いつにないテンションで踊っていたハルミは、踊らないとね、死ぬんだ、楽しくやってなきゃ死ぬからね俺は、と縦ノリのダンスビートに合わせて、いつにないテンションで彼は語った。昔ね、アフリカ人と飲んだことがあってね、これ高校んときね、そのアフリカ人がね、踊るんだよ、音楽が聞こえたらすぐにね、どうして踊るんだ、て聞いたんだよ、そしたら奴は、どうして踊らないんだ、てそう答えるんだ、へえって思ったね。へえ。いいなって思ってね、俺も踊るんだ、必死になってさ、馬鹿みたいだけどさ。僕が彼はその日死ぬんじゃないかと思ったのは、どことなくナナさんのような悲壮さがあったからだ。 寂しいって思っても助けてくれる人なんていないからね、でも自分で自分を助けられないなら死ぬしかないんじゃないかな、と、ナナさんは、オセロ盤を見つめながら、いつもの調子で言った。僕は角を三つも取ってしまっているからたぶん勝ちようがないのだけど、ナナさんは次の一手を悩み続けている。僕が白で、ナナさんが黒だ。盤面の半分が白で埋まっている。諦めないんですか、もう無理ですよ。諦めたいけどさあ、私負けてばっかじゃん悔しい、私のほうがオセロ歴長いのに。数時間とかいうレベルですよね。じゃあ——と彼女は微笑んだ。 もし私がこのゲームに勝ったらどうする? もし俺がとっくに死んでたらどうする? それはどういうこと? 悲しんでくれる? いやー、まあ。あんまり悲しまないか。いや、そんなことはない。さあ、なんで俺生きてんだろうなーってたまに思うんだよね。えーそんな。なんで俺は死んでないんだろうね。 なんで君は正気を保ってられるのかがわからない。白衣の女が言った。本当ならとっくに意識がすっとんでいてもおかしくはない、なんだったら死んでいてもおかしくはない。いや、とっくに死んでいるのかもしれない。わからないよ、ゲームなんだから、最後まで何が起こるかわからない。 ——それは病いではない、呪いだ。 生者と死者が犇めく世界を生きる僕は、決して逃れられない呪いの中にいる。 |
その他注意事項 | |
スタッフ | 制作:石塚由香子(劇団くるめるシアター) 美術:小林裕介 音響:梶力司(劇団森) 音響操作:上牧晏奈(劇団森) 宣伝美術:ポーラは嘘をついた ドラマターグ:箱囲亮太(遠吠え団) 主催:システマアンジェリカ |
いつにないテンションで踊っていたハル...
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