江戸糸あやつり人形結城座×ベトナム青年劇場 「野鴨中毒」 公演情報 江戸糸あやつり人形結城座×ベトナム青年劇場 「野鴨中毒」」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
1-2件 / 2件中
  • 満足度★★★★

    濃密な
    原作を読んでいないので、どこまでがイプセンで、どこまでが坂手氏の力なのかわからないけれど、脚本の濃度に驚いた。

    ネタバレBOX

    私の席が舞台から遠かったため人形が見えづらかったという前提もあり、
    その上、人形は舞台の最底辺にいるのに、字幕は舞台の上にあって、その視点の移動によって意識がかなり削がれたことと、字幕の言葉は難しい上に字数が多く(おそらく直訳だろう)、なのに投影時間が短かったりなど、、、
    舞台上の演出は素晴らしいのに、観客視点に立った部分での演出というか、配慮が為されていないように感じられた。
    不満と言うよりもどかしい感覚。
    良い芝居におこる舞台上の熱量をなんとなく感じながらも、それがその場にいながら充分に受け取れない感覚というか。
  • 満足度★★★★

    光と闇と生命の儚さ
    イプセン原作なので明治時代戯曲か。
    主演人形と黒子役者、ベトナムの俳優さん2人が共演して上演。
    真っ暗森の粛々とした葬列から深い場所に引き込まれる様な音楽。後半の展開から弱者の犠牲心に薄寒い怖さが。お人形さんなのにっ。
    鳥かごが美しかった。
    他国演者との共演のため、舞台中央上部にセリフを字幕表示(日本人セリはベトナム語、ベトナム人セリフは日本語)、また劇場特有の座席で前方視界が度々遮られるのは観劇力が散漫してしまうが致し方ない。

    ネタバレBOX

    人の手を離れた瞬間に完全に命が絶ってしまった透明感あるヘドヴィクの儚い人生が切ない。
    現代の社会事情的な要素も感じたのは坂手さんの脚色もあったから、かな?

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