満足度★★★★★
再演熱望!
ミュージカルの裏方たちが主役で、幕開けの中川晃教さんの登場シーンから涙だだ漏れ。
表方、裏方、そして観客がいて初めて成り立つ舞台芸術という儚い奇跡が、素舞台で生まれて消えるまでを描く。観客が劇場内の出来事を共に体験していく劇中劇中劇の構造で、作り手と観客の「共犯関係」が前提であることを冒頭で確認してから進行する。
異化効果を了解済みで、積極的にそれを楽しもうとする、客席の生き生きとした反応!それが作品に与える影響と来たら!お芝居の幸せってこういうこと!
歌もダンスも楽しいし、ギャグも笑える。ミュージカルファンも、私みたいな演劇オタクも、お芝居なんか全く観たことがない人も、ノリノリに前のめりになって参加できる作品だと思った。
再演して欲しい。レミゼみたいにずっと上演されていって欲しい。こんな舞台が公立劇場から生まれたことを心から感謝します。
詳細:http://shinobutakano.com/2015/11/28/754/
満足度★★★★★
劇場愛を共有できる
舞台の仕込みからバラシまで、普通の演劇では滅多に見られない裏方さんたちを主人公にしたミュージカル。「普段、僕たち(俳優)は裏方さんへのリスペクトが足りない」と言うラサール石井の渾身のステージ。
客席を巻き込んだ物語の展開、お客を楽しませようとするサービス精神。ラサールならではの展開だ。ノリが良くてギャグ満載。今回はさらに、ラサールが胸に持ち続けてきた「劇場への愛」が描かれる。
感動のラストシーンも。スタオベは当然の帰結だ。