SEX
もうめちゃくちゃ良かったです!
なんだろ。説明できないけど、見終わったあと涙が溢れる感じ。
素晴らしかった。
役者が全員輝いていて、目立たない人が一人もいない。
また演出が凄く良かった。
照明の使い方。
コメディとシリアスのバランス。
いい舞台見たなぁ。
満足度★★★
バランスが難しかった
楽しめた
もっと現実世界に有る不の部分を 出して欲しかったけど
演出の考えでの バランスだったのだと思うので
単に自分が見る前に持っていた 期待と違っただけで
周りの観客の反応を見ても 多くの人に受けいられる
いいバランスだったのでしょう
タイトル SEX に込めた意味が理解しきれ無かったです
満足度★★★★★
初見でした。
メンバーが若いので、それほど期待してなかったのですが、演技もすばらしかった。ストーリーも重いテーマを、息抜きできる笑いもまじえて、それでも真摯に対峙して、本当に良かったです。次回にも期待します。
満足度★★★★
身内?他人事?
デリカシーのない従姉弟の聖也、人生経験も少ない浅薄な考えで聞く耳を持てない若者の象徴として上手く使ってました。
当事者しか解らないであろう性同一性障害、同性愛の内面とその周辺人の問題に加え、家出をしホームレスになった父親(その後、行方不明)への贖罪として久我というホームレスを無料で銭湯に入浴を許し、さらに父の為に貯めたお金を渡して立ち直らせたこととの関連性は違和感なく観られました。面白かったです。銭湯の舞台セット素晴らしかったです。(暖簾が良い!)
満足度★★★
勢い
すごいエネルギーで圧倒された。最近認知されつつある、同性愛を陰気に描くことなく、世間の常識に立ち向かう主人公の姿を絶妙に表現している。
超満員の劇場が熱気に包まれた。力強い作品であった。
満足度★★★★★
劇団時間制作第九回公演:「SEX 」Bチーム
体は女性、心が男性の性同一性障害の女性が、男性として愛する男性と、結婚すれば、「女性」、「妻」になれるのではないかと葛藤の末、結婚をしたものの、心は男性、体は女性であることのアンバランスに悩み苦しむ。
嫁ぎ先の銭湯を舞台に繰り広げられる人間関係。深夜の銭湯に通って来る、女性同士の同性愛カップルの苦悩と自らの苦悩を重ね合わせる主人公。
全てを相手に告げることが、相手を信頼していることになるのか?自分の中の秘密は、誰のため?人を愛することは、本当に平等なのか?
多くのものに縛られながらも必死に生きる人々を描いた舞台。
とても難しくデリケートなテーマを、当事者が抱えるであろう苦しみや思い、他人事だと公平になれるのに、身内になると偏見と戸惑いを持つ人、自分が受け入れられないから排除しようとするもの、理解出来ない、気持ち悪いと言葉の刃を向ける人。
その全ての立場、全ての意見と思いを、何の衒いも偏見もなく、きっちり描いていた舞台だから、観ていて嫌な生臭さがなく、すっと胸にテーマが落ちて来る。それは、脚本だけだなく、役者それぞれが、自分の中の感情と向き合って、それぞれの今の思いを真摯にぶつけていたからだろう。
性同一性障害、同性愛と十把一絡げにされるが、心が男性で体が女性、心が女性で体が男性、女性として女性が好き、男性として男性が好き、体は男性だが心は女性として男性が好き、体は女性だが心は男性として男性が好き、その逆もまたしかりと、個人個人によって、様々でとても十把一絡げに出来るものではない。
それだけ、難しくもデリケートなテーマを、恐らく、この世にある思いつく限りの立場の見方でしっかりと描かれているから、違和感も嫌悪感もなく、素直にひとつの愛の物語として、人間の物語として観られた。
それは、役者それぞれが、その人として苦しみ、葛藤し、生きているからに他ならない。
森田このみさんは、性同一性障害の抱えているであろう全ての葛藤と苦しみと悩みを麗美として、目の前で必死で向き合っている姿に胸が詰まった。
他人事だと冷静に、偏見を持たずに接しられるのに、身内になると排除しようとする本能が働いてしまう、奈苗さんの麗美の夫明人の姉の反応は、きっと一番世間で多い反応のひとつだろう。
頭では理解していても、身近な人が性同一性障害や同性愛と知った時、哀しいけれど、冷静に受け入れられるかと問われたら、きっと誰しも「うん」とは、即答出来ないのだろうかと考えさせる存在でもある。
事実を知ってもなお、麗美を受け入れる小川北人さんの夫の明人は、完全に理解し受け入れたとは言えないものを心にまだ残しているものの、麗美がかつて明人に自分の性同一性障害を秘密にしてたように、麗美には、性同一性障害など関係なく男性の麗美を愛していると嘘をつく。
だが、それは綺麗事の嘘ではなく、心底麗美を愛しているが故の嘘。きっと、理解して乗り越えてみせるという自身に対しての近いとしての真実に転化させるための嘘。
永井李奈さんの直美は、同性愛者であることを、理解してもらえないだろうと母に隠し続けている女性。
ずっと隠して生きて行くのは嫌だという肥沼歩美さんの志保と、その考え方の違いですれ違いそうになる葛藤と向き合って行こうとする姿に切なくなった。
肥沼歩美さんの志保の結婚や家族にカミングアウトして、二人の関係を認めて欲しいと主張する志保の、心に抱えた不安と苦しみに心がヒリヒリと痛かった。
倉富尚人さんの明人の従兄弟聖也は、性同一性障害や同性愛に嫌悪感を顕にし、麗美を排除しようとする掻き回す存在。
最初から最後まで嫌な奴なのだが、口には出さないけれど、心の中でそう思っていることであろう世間を表す存在なのだろうなと思う。
その偏見にいつか、自らの足元を掬われるかもしれない、それでもこの人は変わらないんだろうなとも思わせる。それは、世間の認識そのものとも言える。「吐き気がするほどに」とは、真逆の人物。聖也以外の何者でもなかった。
あなただったら?私だったらどうなのか?そんな問いを観ている間ずっと突きつけられていた。
これは、人と人との関わり方、愛というものの本質をも考えずにはいられない、いい舞台だった。
文:麻美 雪
満足度★★★★★
心を映す鏡
自分の心を映す鏡のような作品でした。
超イヤミなイケメン大学生が登場しましたが、私の中に存在する彼のような考え方、決してゼロではないでしょう。
銭湯での出来事という設定も、マジョリティもマイノリティも普通も異常も貧乏人も金持ちも皆が対等な裸で向き合う場というものを象徴していて、良かったと思います。
満足度★★★★
初観劇
性同一性障害という、重たいテーマのお芝居でしたが、所々に笑いの要素を散りばめてくれたお陰で、リラックスしが出来ました。
演者の言葉一つ一つに共感したり反発したり、いろいろ感じる事の多い素晴らしい作品です。
満足度★★★★★
両公演みました!
昼と夜でBチーム・Aチームを見ました。
評判に違わない出来!
まずは舞台美術が素晴らしい。
入った瞬間に銭湯!
そしてタイトルから、下ネタありきのお芝居かと思っていたが、
「おもほっこり(重い+ほっこり)」の意味がわかった。
笑えるシーンも泣けるシーンもあって、90分があっという間でした。
個人的には、Bチームの当事者組(性同一性障害・同性愛者)の関係性が素敵にみえました。
満足度★★★★
泣いてしまった
ふだんあまり舞台で泣いたりしないのですが
役者さんの熱量と、脚本のすばらしさに泣いてしまいました。
同情の涙なのかと問われると、答えづらい問題ではありますが
現代社会における問題を、押しつけがましくなく、問われる作品でした。
舞台セットも音楽も照明も素敵で、
今年最後の観劇がこの作品でよかったです。
Bチームを観劇。性同一性障害であることを打ち明けられず、それでも懸命に旦那の為に生きようとする主人公を演じた森田このみさん。
同性愛者であることを親に話せず、それでも恋人への愛情があふれ出る演技をみせてくれた永井李奈さん。
書ききれません、みなさん素敵でした!
ただすこし、バタついたのかな?と思う部分があり、まだ完璧な舞台と言えない、という、上からですが今後の活動に期待を込めて、★4つ。
満足度★★★★★
期待以上の作品!
複雑な人間関係図、
その中で絡む性同一性障害のお話。
隠す隠さないとか、
正しいとか間違いだとか、
信じる信じないとか、
愛するということ、
自分のこと、相手のこと、
いろんな想いが交錯していて、心に深く深く突き刺さりました。
セットを始め、
脚本演出照明音響役者共にパーフェクト。
はなまる!満点!
役者さんのぶつけてくる本気の芝居と、
全力でぶつかってくる感情に引きつけられ、泣かされました。
1人1人が主役でした。
時間制作さんの作品は、
重いテーマながらも、ど直球にストレートに想いをぶつけてくる。
だからこそその想いを継ぐ役者さんも全力。
期待以上だったし、度肝を抜かれました。
終演後は全身の力が抜け、
あんなに精神力を削がれる舞台ってそうなかなか無いです。
満足度★★★★
性同一性障害者を中心に様々な愛の形に悩む人々を好演
知人の役者・奈苗が、初めて普通の女性を演じる舞台ということで観に行った。もっとも、彼女の舞台を観るのは今回が初めてなので、普通じゃない女性を演じた時との比較というのは出来ないんもであるが・・・・(苦笑)
さて、『SEX』とうなかなか過激なタイトルなのだが、これは性行為を意味しているのではなく、性別ということ。それは、この舞台の中心にいるのが性同一性障害の女性が、結婚をすれば自分が男から女になれるのではないかと結婚をし、頭ではわかっているものの感情的に女になりきれずに悩むということにあるから付けられたのだ。
しかし、この舞台となっている長瀬貴子が切り盛りする銭湯には、弟の嫁であるこの性同一性障害の麗美だけではなく、同性愛に対する周囲の目に悩むレズ関係の客や、父親をホームレスにし結局死なせてしまったという負い目から無料で入浴させているホームレス男性久我など、周囲から観ると厄介な客で溢れている。しかし、その厄介という見方が問題で、もっと本人を人間らしく観てあげられないのかという問題が一方に有り、理解しているように言うこと・接することが本心からなのか偽善からなのかという問題も付きまとってくる。それを明確に口に出し、舞台後半では何となく悪者的な存在になってしまう貴子の従姉弟・聖也の「人は上でな動かない」「口に出している時分はまだマシで、厄介かのは口に出さずに偏見の目で観ている人たちだ」というセリフは、なかなか現実を鋭く捉え突いているといえるだろう。
今年は、マイナンバー制度や、各地で同性婚許容の条例化などが問題となっており、まさにタイムリーな内容の舞台である。扱う内容が深くかつデリケートな問題であるのだが、時折笑いを誘う演技を交えてそれを上手く中和しつつ、肝心な場面では的確なセリフと演技で観客を泣かせ90分の作品に仕上げた脚本・演出の谷碧仁の努力には拍手を贈るとともに、熱演した役者たちにも賛辞を贈りたい。
最後に、自分の嫁が性同一性障害と知っても愛し別れないと抱きしめた夫の明人がポツリと「でも、ちょっぴり嘘をつきました」と漏らす本音と、舞台に涙したした観客たちが部外者でなくこうした問題の当事者になった時涙を流せるのかなぁという思いを抱いて、劇場を後にした自分。自分の周りには、実はこうした障害を持った人や同性愛者が少なからずいて交流を持っており、観客の涙がただ偽善でないことを祈るばかりだ。
役者についてみると、舞台全体のまとめ役的な存在の長瀬貴子役の奈苗と、性同一性障害者の悩みを好演した長瀬麗美役の森田このみが秀逸の出来。思ってことをズバズバ言う小澤聖也役・倉富尚人、母子家庭でレズであることを母親に打ち明ける事に悩む北村直美役・永井李奈もなかなかの演技を魅せてくれた。長瀬麗美の夫役で長瀬明人役・小川北人は、受け入れるまでの悩みをもう少し演技で見せて欲しかったが、これは役者の問題ではなく脚本の問題と言えそうだ。
この公演、Aチーム、Bチームの完全ダブルキャストで、チームが変わると舞台から受ける印象もかなり変わるらしい。自分の観たのはBチーム。時間があれば、両チームの比較という見方も面白いだろう。
満足度★★★★
Aチーム観ました
性同一障害と同性愛。現在の社会的マイノリティの問題を取り上げて、果敢に攻め込む姿勢に感激。だだちょっと話を盛り込み過ぎて、多少消化不良を起こしている気もしましたが。
満足度★★★★★
これから避けて通れない道
Aチーム鑑賞
性的マイノリティということは現実社会でどういうことなのか。実は他人事か身内事かで肯定か否定か一番分かれてしまう問題なのでは。
同性の入籍を認める自治体も現れた。しかし現実には一部の芸術系職業位しかLGBTは認められていないのではないか。
舞台は軽妙な笑いもちりばめながらLGBTへの関心を深めてくれる作品。主演女優さん以下、熱演・好演。良い時間を過ごせました。
時間制作さん、いつもおもしろいです。
満足度★★★★★
性同一性障害と真剣に向き合った舞台でした!
Aチームの熱い舞台を観ました!
役者の皆さんがしっかりとテーマに向き合った完成度の高い舞台でした。
性同一性障害に悩み苦しむ様を演じた役者さんの想いが舞台に溢れて、心に熱く伝わってきました。
テーマは重いものですが、観た後にはなぜか心地よい満足感で満たされる価値ある舞台です。
とにかく必見です!
満足度★★★★★
今回も面白いし考えさせられる素敵な作品
A,B両チームを観てきました。
性同一性障害を主題におき蔑視される事の多い
マイノリティな人達について描いている作品。
テレビ等では放送されにくい、ただ美化するでもなくバカにするでもなく直球な舞台でした
満足度★★★★★
いつも素敵な作品です
Bチームを観劇。
今回も考えせられるテーマで、
重たい話ではありますが、笑いどころもしっかりあって、
気負いせず観られるので、好きです!
谷さんの若い才能に脱帽。
過去の作品にも出演されていた、永井李奈さんが、今回は今までと違った役回りで、驚きましたが安定した演技でみせてくれました。
割引もあるので、時間があえば、リピートしたいと思います。
満足度★★★
盛り込みすぎたか・・・
〔Bチーム〕を観劇。
深いテーマの本作、興味深く観させていただきました。
多少強引に感じる展開もあったが、物語としてはよく出来ていると思った。
コミカルな要素を入れることによって、シリアスなシーンが際立つ演出もいい。
ただ、色々と盛り込みすぎたか、作品の主意が少々ぼやけてしまったような印象を受けた。
“ドラマ”を絞り込み、深層を掘り下げることによって、
さらに心に響く作品になるのではないでしょうか。