Sound Live Tokyo 2015
Sound Live Tokyo 2015
Sound Live Tokyo 2015
実演鑑賞
SuperDeluxe(東京都)
2015/11/15 (日) ~ 2015/11/15 (日) 公演終了
上演時間:
公式サイト:
http://www.soundlivetokyo.com/2015/ja/naisho_wave_manifesto_bounce_house.html
期間 | 2015/11/15 (日) ~ 2015/11/15 (日) |
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劇場 | SuperDeluxe |
出演 | |
脚本 | |
演出 | |
料金(1枚あたり) |
2,500円 ~ 3,000円 【発売日】 前売 2,500円/当日 3,000円 |
公式/劇場サイト |
http://www.soundlivetokyo.com/2015/ja/naisho_wave_manifesto_bounce_house.html |
タイムテーブル | 11月15日(日)19:00 |
説明 | 社会的可視性の強制と「少数派」、不可聴音域の排除と「社会通貨」をめぐる2つの問い 情報の価値はその流通経路の広さによってのみ決まるという支配的な文化のばかげた考えに大半の人々が洗脳された結果、マイナーかつ実験的なメディアの製作者ですら、露出という概念に取りつかれているようだ。 [...] その結果、私たちは、秘密の価値、秘密が持つ守護の力、そして、個人の心に響く社会的責任を育むことで人々を深くつなげるというその力を理解する文化的なすべを失ってしまった。 テーリ・テムリッツ [1] 音楽は普遍的ではない、それを形成するのはサウンドそのものではなく、具体的な「状況」である、と断言するテーリ・テムリッツ。DJ Sprinklesとしての活動拠点であったニューヨークのミッドタウンが再開発によって「衛生化」され、その重要な「状況」が失われるのを目の当たりにした彼女は、その後川崎に移住しました。 ディープハウスが出現した背景が忘れられていく:セックスとジェンダーのアイデンティティー崩壊、トランスジェンダー娼婦、闇ホルモン剤市場、麻薬とアルコール中毒、孤独、人種差別、HIV、ACT-UP(エイズ解放連合)、トンキンズ・スクエアー公園の暴動、警察の蛮行、ゲイ・バッシング、低賃金、失業、検閲・・・すべて毎分120のテンポで。 しかしテムリッツは日本に安住の地を見出すことも、ディープハウスの「起源」の回顧にとどまることもなく、川崎とヨーロッパを行き来しながら明晰で妥協のない音楽的・批評的実践を積み上げてきました。『ナイショ・ウェイブ・マニフェスト』はその最新形態のひとつ。コンテンツの無差別なオンライン共有と「著作権」、サンプリングとサブカルチャー、LGBT運動、フェミニズムと日本における少子化「問題」などをめぐって、マイノリティが文化的マジョリティの言語と手法を通して自己実現しプレゼンスを高めることへの一方的な期待、その背後にある社会的「可視性 (visibility)」の至上/市場価値を批判的に考察するレクチャー・パフォーマンスです。日本語上演、英訳つき。 『バウンス・ハウス』は、「社会通貨」としての音と音声言語に多角的にアプローチし、音に関する既成概念の批判と解体を試みるサウンド・アーティスト、クリスティン・スン・キムの新しいプロジェクト。人間には聴こえないと一般的に言われ、CDやメインストリームの録音再生/放送メディアには含まれていない20Hz以下の低音のみによるダンスパーティーです。 生まれたときから、私の左耳の聴力は95dB、右耳は115dBでした。人の平均的な聴力は0dBから25dBです。理屈としては、95dB以下のあらゆる音がすなわち社会の集団的リアリティを構成し、私の目の前に存在しています。 クリスティン・スン・キム [2] Hz (ヘルツ)は周波数(音の高さ)、dB(デシベル)は音圧(音量)を現す単位。「95dB以下のあらゆる音が、社会の集団的リアリティ」としてキムの目前に存在する一方、20Hz以下の音は聴者にとっての有用性に関わらず自然界に存在します。しかしエレクトロニック・ダンス・ミュージックは基本的にスピーカーで聴くもの、そして流通しているほとんどのスピーカーは、大規模なシステムであっても、20Hz以下の音の再生を真剣に考えて設計されてはいません(そもそも音源に20Hz以下の成分が含まれていないことも多いと思われます)。 今回、さまざまなトラックメーカーが20Hz以下の音のみで作った(これができるのもエレクトロニック・ミュージックだけです)ダンストラックを提供、さらに田口音響研究所の技術協力を得て、能率の良い小口径平面スピーカーユニットを用いたTAGUCHI製サブウーファーを多数使用し、20Hz以下のダンストラックの明瞭な大音量再生を、それが聴こえようが聴こえまいが目指します。これは聴覚「障害者」の知覚を「健常者」が疑似体験する試みでもなければ、科学的実験でもなく、情報量と伝達効率の低さゆえに「社会通貨」として無価値とされ排除されてきた音をできる限り抽出して鳴らし、聴き、できることならその音で踊るためのダンスパーティーです。 [1] テーリ・テムリッツ『ナイショ・ウェイブ・マニフェスト』(「Farben 2014」、有限会社ニコロ、有限会社ビジュアル アンド エコー・ジャパン、2014年)13頁 [2] クリスティン・スン・キム『Subjective Loudness(主観的音量)』(サウンド・ライブ・トーキョー、2013年) |
その他注意事項 | |
スタッフ | 「ナイショ・ウェイブ・マニフェスト」 レクチャー・パフォーマンス:テーリ・テムリッツ 「バウンス・ハウス」 コンセプト:クリスティン・スン・キム トラック提供:後日発表 技術協力:田口音響研究所株式会社、ホワイトライト |
情報の価値はその流通経路の広さによってのみ決まるという支配的な文化のばかげた考えに大半の人々が洗脳された結果、マイナーかつ実験的なメディアの製作者ですら、露出という概念に取りつかれているようだ。 [......
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